作者アーカイブ: ShirakawaKyoji

新花と蛇

194.肉の狂宴(7)

「わかりました……お手間をおかけして申し訳ありません」  そう答えた京子は堪り兼ねたように一筋、二筋涙を流す。それを見た義子とマリは顔を見合わせ、ニヤリと笑うと急に猫なで声になって京子に話しかける。 「わかってくれりゃいいんだよ。京子が言うとおりにしてくれるのなら、山崎や久美子のことだって悪いようにはしないよ。あたいたちからも折りを見て田代社長や森田親分に頼んでやるわ」 「そうや、これ以上女奴隷が…
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新花と蛇

193.肉の狂宴(6)

「京子がそこまで頼むのならちっとは考えてやっても良いぜ」  鬼源はそう言うと「義子、マリ、ちょっと来な」と二人のズベ公を呼び寄せる。 「何よ、鬼源さん」 「ちょっと耳を貸しな」  義子とマリは鬼源がひそひそと囁く言葉に頷きながら耳を傾けていたが、やがて同時にニヤリと冷酷そうな笑みを浮かべる。 「わかったわ」 「面白そうやないか」  義子とマリはそう言うと京子の側に歩み寄り、挟み込むように立つ。 「…
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新花と蛇

192.肉の狂宴(5)

「そ、そうはさせないわっ」  京子は山崎に必死の表情を向ける。 「山崎さんっ、お願いっ。この人たちのことを二度と追求しないと誓って! わ、私のことは忘れてっ」  京子が涙声で山崎に呼びかけたのを聞いた美津子と小夜子が思わずもらい泣きの声を上げる。  黒人との交合の様子を映画に撮られた自分と小夜子はもちろん、互いの身体を獣のように貪り合う姿をフィルムに収められた美津子と文夫も、もはや一生日の当たる場…
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新花と蛇

191.肉の狂宴(4)

「うっ……」  男二人掛かりの力に抗しかねて山崎は全裸のまま立たされる。あらわになった山崎の股間の逸物が半立ちになっているのを見た川田と吉沢は声を上げて笑い出す。 「なんだ、その様は」 「恋人が黒人にハメられているのを見てチンポコおっ立てるなんて、てめえは変態か」  川田と吉沢は口々にそう罵りながら、山崎の体のあちこちを小突き回す。 「やっ、やめろっ」  山崎は抵抗しようとするが、全身を堅く縛り上…
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新花と蛇

190.肉の狂宴(3)

 いや、それだけではない。本心かどうかはともかくとして、京子ははっきりと山崎に対する裏切りの言葉を吐いたのだ。  恐ろしい誘拐犯からどんな目にあっても、たとえ身体は屈することがあっても心まで屈することはないはずだ。いや、屈しないで欲しいというのが山崎が京子に期待したことだった。しかしながら今、京子は悪魔たちに心から屈服したかに見えるのだ。 「もう山崎のことは愛していないんだね?」  マリが念を押す…
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