作者アーカイブ: ShirakawaKyoji - ページ 3

新花と蛇

210.奴隷のお披露目(10)

「もちろん、仇を討った暁には十分なお礼を差し上げます」 「お礼って言ったって、あんたたち二人とも身ぐるみはがされた素っ裸じゃないか。どうやってお礼をするつもりなんだい」 「そ、それは……」  お小夜は言葉を詰まらせる。 「国元に使いを出して、お金を届けてもらいますから」 「そんな悠長なことはしていられないね」  お銀はぴしゃりと言い放つ。 「仇を討ちたきゃ葉桜屋で津村がやってくるまでの一週間、女郎…
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209.奴隷のお披露目(9)

「あっ、ああっ、お、おやめ下さいっ」  お小夜は慌てて悲鳴を上げるが、あっと言う間に湯文字は解かれ、お小夜の雪白の素裸がついに露わになる。 「お坊ちゃんの方も脱がせて上げるよ」  朱美もまた文之助の褌を手際よく脱がせていく。 「やっ、やめろっ。やめぬかっ」  文之助は懸命に腰部を揺さぶって抵抗するが、朱美によって呆気なく褌は脱がされ、お小夜と同様に素っ裸にされる。 「これで二人仲良く素っ裸さ」  …
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208.奴隷のお披露目(8)

「たとえ森田組や田代社長の側が乗り気じゃなかったとしても、千代夫人は森田組にとって大口のスポンサーだからな。なかなかその意向には逆らえないさ。しかし……」 「しかし、何なの?」 「岩崎一家が本格的に乗り出してくるとしたら話は別だ。岩崎一家の資金力はそこらの大企業は目じゃねえ。裏の世界では岩崎一家の後ろ盾があれば怖い物なしだ」  そこまで言うと関口は「このままだと、森田組がこの国のポルノ産業を牛耳る…
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207.奴隷のお披露目(7)

「皆さま、お待たせしました。これより森田組専属俳優のお披露目ショー、昼の部を開始いたします。私たちがショーの進行役を務めさせていだたく葉桜団の義子と」 「マリでーす。よろしくお願いします」  義子と名乗った関西訛りの少女とマリがそう言うと、ぺこりと挨拶する。 「それでは早速紹介いたします。森田組が誇る大スター、遠山静子夫人です。皆さま、拍手でお迎えください」  派手な音楽が鳴り響き、スポットライト…
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206.奴隷のお披露目(6)

 菊の間を出た町子、岡田、関口そして石田の四人はマリによって二階の奥座敷に案内される。  十畳の和室を二間ぶち抜いたその部屋は、中央奥に黒い幕が引かれた舞台が設置されており、その前にはすでに、おそらくは二〇人を超えるであろう客たちがずらりと並んで座っている。 「あれは岩崎親分じゃないか」  関口が驚いて声を上げる。 「まさか」  岡田が首を傾げるが、関口は「いや、確かに岩崎親分だ」と頷く。  関口…
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