作者アーカイブ: ShirakawaKyoji - ページ 3

新花と蛇

166.敗北の兄妹(6)

 絹代は義子とマリの二人掛かりで倉庫の中に押し込まれる。そこには10人以上の男女が集まっており、むっとするような熱気があふれていた。  倉庫の中でコップ酒を酌み交わし、笑い合っていたのは田代、森田、川田、吉沢の男4人に葉桜団の銀子と朱美である。これに義子とマリを加えて8人、いずれも静子夫人の拉致から端を発する一連の誘拐事件の最初からかかわっているものたちである。  その8人に加え、彼らが取り囲むよ…
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新花と蛇

165.敗北の兄妹(5)

「あっ」  声の方を向くとマリが険しい視線を友子に向けている。 「あんまり遅いから様子を見に来たのよ。もうみんな揃っているわよ。いったい何を愚図愚図しているの」 「いや、大塚先生がなかなか奥様を離してくれへんかったから……」 「嘘いってるんじゃないわよ」  マリがピシャリと言い放つ。 「おおかたあんたが絹代夫人にちょっかいをかけていたんでしょ。明後日のショーを控えてみんな忙しく働いているのよ。もっ…
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新花と蛇

164.敗北の兄妹(4)

「はあ」  もちろん来るが、それはほとんどが熊沢組などと同様、森田組と同業のポルノを扱っている弱小の暴力団ばかりである。 「そう言えば美沙江はどうしたのかしら。そろそろ母娘を引き合わせて、一緒に調教を受けさせたいのだけど」  順子はますます苛々した様子でそんなことを口にする。 「珠江の調教だってまだまだあれで完成とは言えないわ。あと二晩くらい徹夜したっていいから何とか思うようなものに仕上げないと」…
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新花と蛇

163.敗北の兄妹(3)

 大塚順子は手に取った赤い薔薇の花の茎に真剣そのものといった表情で鋏を入れると、ふっくらと膨らみを見せている絹代夫人の恥丘に丁寧に差し込んで行く。 「うっ……」  絹代夫人の眉が微かにひそめられる。薔薇の茎は夫人の肉を傷つけないように刺を丁寧に削ぎ落とされているものの、その異物感はそうそう慣れることができるものではない。  夫人がその部分に力を込めると赤い薔薇はぐっと上を向き、見事な花姿を示す。大…
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162.敗北の兄妹(2)

 兄の性器を自らの口唇で愛撫する――そんな汚辱の行為を強いられている久美子は、必死で舌先を動かしているうちに、いつしか自分が自分でなくなって来たかのような感覚に囚われていく。 (もう、自分のことを人間だと思っちゃ駄目。獣――そう、私はもう獣になったのよ)  久美子は頭の中でそう念じるように兄の肉塊に舌を這わせる。 「舌先で鈴口を軽くつつくように愛撫しなさい――今度は裏筋を丁寧に嘗めるのよ――一度口…
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