耽美画報

アーカイブ: 花と蛇の世界

『新 花と蛇』について(2)

 結果的はこの試みはうまくいったのではないかと思います。新しいキャラクターを入れたことで『新 花と蛇』は物語としての膨らみを見せ、330話以上の連載となりました。  ただ、ファンフィクション作品はやはりオリジナルあってのものですので、徐々にフリーサイトに移していくこととしました。今週末に77、78話を掲載しますが、週二話ペースで会員サイトの331話分をフリーサイトに移すのはあと二年半近くかかります…
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『新 花と蛇』について(1)

 本サイトに掲載しております『新 花と蛇』ですが、これは言うまでもないことですが団鬼六先生の名作『花と蛇』のファンフィクションです。  今のSM小説の基本となる骨格を作ったと言ってもよい『花と蛇』ですが、二次創作の分野ではあまり見かけません。商業では神崎京介氏の『新・花と蛇』や、奇譚クラブに連載された山光純(杉村春也氏の変名という説あり)氏の『パロディ花と蛇』くらいでしょうか。  白川も以前から『…
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二 キャラクターの魅力 1.静子-博愛主義のヒロイン

(1)静子夫人のわからなさ  筆者の畏友であるK氏は、「『花と蛇』で一番良くわからないのは、あの静子夫人が実に変な人だということ」と言う。  実際、静子夫人はよくわからない性格の人であるが、このわからないところが実は本作品を支える魅力であったりする。  静子夫人がわからないキャラクターである具体的な点は以下の通りである。 (さらに…)
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一.長寿化の秘密 3.読者参加型でアイデア募集

 奇クという雑誌の性格がそもそも読者参加型であった、というよりも、ほとんどの原稿は投稿で占められていた。著名な『家畜人ヤプー』もそうだし、奇クの隠れた名作である未完の大長編『大噴火』(千葉青鬼氏作)も投稿原稿である。『花と蛇』も奇クの持つこの性格をフルに活用している。  読者参加型の小説としては近年では筒井康隆氏の『朝のガスパール』が有名である。筒井氏の作品は、一方的に小説を消費するだけの存在であ…
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一.長寿化の秘密 2.キャラクターの多様化によりマンネリ回避

 『花と蛇』の主人公は静子夫人であり、静子夫人が日本の官能小説史上有数の魅力的なキャラクターであることは疑う余地はない。しかし、仮に悪漢達に責められるヒロインが静子夫人一人であったら『花と蛇』は足掛け11年にもわたる長寿作品とはならなかったであろう。  『花と蛇』は責められる側だけでも八人の美男美女がおり、これに多種多様なキャラクターを持つ責め手が加わる。責め手と責められる側の組み合わせ、またそれ…
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