『地獄の美囚』のこと(5)久我祥子について(3)

「萌え」って言葉はあまり使いたくないんですが、自分が『地獄の美囚』の久我祥子に代表される勝ち気で知的な女性に惹かれるのは、いわゆる「ギャップ萌え」かと思います。
普段はつんと澄まして、男なんかに負けないと肩ひじ張っている女性が、淫らな責めの前に敗北していく姿に惹かれる訳です。

まあ、この「ギャップ萌え」というのは別に珍しいものではなくて、たとえば人妻ものやロリコンもの、女教師ものに近親相姦ものといった、ポルノグラフィティの代表的なジャンルは大体これにあたるわけです。

AVでこういった分野、たとえば女教師ものを描くなど、ただ単に女優にスーツを着せただけではどうしたって女教師には見えない。スーツを着たAV女優にしか見えない場合がほとんどです。その場合はいろいろな小道具──教室のセットで演じさせたり、相手役に生徒を配したりするわけですが、それでも女教師ものAVの良作はめったに見当たらない。

そう思うと、真咲乱が主演した『美教師地獄責め』はいまだに名作ですな。
団鬼六 美教師地獄責め団鬼六 美教師地獄責め

『地獄の美囚』のこと(4)久我祥子について(2)

さて、『耽美画報』の読者の方ならすでにお分かりかと思いますが、白川は勝ち気で男勝りな、いわゆる「鉄火娘」が大好物です。

鬼六作品では『花と蛇』の京子、『肉体の賭け』の久美子、そして『新妻地獄』の雅子といったところです。

さらに、これらの女性がインテリであればなおさらいいですね。

上記の三人とも大卒、または女子大に在学中と、そこはかとなくインテリの香り(現在は女子大生だからといってインテリとは限りませんが、鬼六作品の舞台となった昭和30年代~50年代はまだまだ女子大生に希少価値がありました。

東大出の弁護士である久我祥子が異国の地で淫虐な責めに合うのは、白川にとって最高ともいえるシチュエーションで、祥子の登場以来、作品にいっそう熱がこもったものです。

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『地獄の美囚』のこと(3)久我祥子について

『地獄の美囚』は山野辺涼子と美歩の母娘がヒロインとしてスタートしましたが、間もなく、異国に囚われた母娘を救おうとするサブヒロインが登場します。

これが山野辺涼子の妹で久我祥子。全国高校剣道選手権女子の部2年連続優勝という武道の達人で、『花と蛇』の京子のポジションです。

しかしながら京子と違うのは、祥子は東大法学部在学中に司法試験に合格、その後東京高等検察庁に6年間勤務した後、人権派の弁護士として活躍中というエリート中のエリートだという点です。

祥子は、所属する国際人権保護委員会の援助を得て、A国で収監された姉の涼子と姪の美歩の救援活動を行いますが、A国当局の罠にはまり、協力者であるホセ・ガルシア弁護士殺人の現行犯として逮捕され、第1級謀殺罪、傷害罪、窃盗罪 として終身刑を宣告・投獄されます。

さて、投獄された祥子には、涼子と美歩の母娘にも勝る悲惨な運命が待ち受けています。

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収監されたばかりの祥子。囚人番号F-003-2629 国籍:日本 年齢:33歳 B84、W61、H86と記録されています。

『地獄の美囚』のこと(2)

昨日の記事を書いて、なんとなく違和感があったんですが、以前に同じような記事を書いていたんですね。失礼しました。

まあ、この際だから(何が?)、『地獄の美囚』の話をもう少し続けたいと思います。

この作品が大長編になったのは、アナログで書かれた絵物語を読んで、ウォータンさんという読者の方が自分なりに膨らませたお話を投稿してくれたことがきっかけです。

綺羅光の『凌辱女子学園』のファンだったウォータンさんにとって、『地獄の美囚』の設定──美人母娘が理不尽に責められるというのは、琴線に触れるところがあったんでしょうね。

さて、ウォータンさんの投稿を読んで驚いたのは、その文章力とイマジネーションの豊かさです。それに白川も刺激され、『地獄の美囚』は二人の共作という形で、どんどん大きな物語になっていきます。

さて、以下のイラストは、昨日の2D画を3D化したものです。ずいぶん前に作ったものなので、今見ると出来は今一つですが、その頃の情念のようなものは表れているような気がします。

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『地獄の美囚』のこと

『ヤブヌマ』の作者であるナオトさんから催促されて、『地獄の美囚』のことを思い出しました。
更新が途絶えてしまってから久しいですが、『地獄の美囚』はかつては当「耽美画報」の看板コンテンツで、いつかは再開したいと思っています。
『ゴルゴ13』ではないですが、最終回はもうできていまして、要するのそこに至るまでのつなぎを書けばいいだけなんです。
これはもともとは短い絵物語でして、南米のどこかの国で、美しい日本人の母娘が麻薬密輸の容疑をかけられ、収監されるというお話を描いたものです。
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上は、母親の涼子が素っ裸にされて、尻立て四つん這いの姿で、体内にも麻薬を隠し持っていないかと、直腸の中まで検査されているシーンです。
いわゆる「女囚もの」が好きだった白川が、妄想の赴くまま描いたもので、ストーリーらしいストーリーもなく、その証拠に一番最初に描いたのが上記の絵で、その後一応のお話にするために、前後の絵を描き足したりしています。

ある意味いい加減なものでしたが、自分では結構気に入っていました。ところがこの作品を作者の白川以上に気に入った人がいまして、それが共作者となるウォータンさんです。