耽美画報

アーカイブ: 被虐の鉄火花

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古い写真(4)

 医師としても優秀で人柄もよく患者に慕われていた北上葉子が、なぜ娼婦に身を落とすことになったのか、今となっては定かではない。しかしながら当時I県では勤皇博徒として知られた林崎一家と、新興のやくざである吉岡組の間で激しい抗争が繰り広げられており、葉子はその抗争に巻き込まれてという話もある。
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『被虐の鉄火花』と大河小説

『被虐の鉄火花』は、現在まででおよそ文庫本で10冊分。この手の小説では異例の長さとなりました。 物語の方はだいぶ前から大詰めと言ってますが、それにもかかわらず、いっこうに終わる気配がありません。 いや、終わろうと思えば終われるのです。その機会もこれまでいくらでもありましたし、今でも、救援が現れて蘭子以下全員解放という展開は十分可能です。 葉子なんて新キャラを出してだらだら続けるよりは、小説としては…
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古い写真(3)

お葉は、本名は「北上葉子」といい、若葉屋で女郎として勤める以前はI県でも珍しい女医として地域の医療に貢献してきたらしい。 この頃は名家の子女が没落して娼婦に身を堕とすことは珍しくなかったが、お葉のように医師資格を持つ女性が零落した例は極めて稀であった。
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古い写真(2)

写真のモデルは若葉屋という女郎屋お抱えの「お葉」という娼婦である。 お葉はその美貌と日本人離れした見事な肉体にもかかわらず、若葉屋ではもっぱら猥褻な芸を披露する最下級の見世物女郎として働いていた。 扇情的な踊りを演じながら、女陰と肛門で同時に卵を産む「めんどりの芸」をもっぱら得意としていたため、お葉は「めんどりのお葉」と呼ばれていたのである。
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