耽美画報

アーカイブ: 新花と蛇

新花と蛇

56.潜入(3)

 突然久美子は、助手席の悦子がじっと黙ったままバックミラーに映る久美子の方に時折視線を向けていることに気づき、慌てて下を向く。 「久美子さん」 「な、何?」  久美子は思わず、悪戯を咎められた子供のような声を出す。 「この前は助けてくれてありがとう。久美子さんがいなければ、私たち、どうなっていたか」 「ああ、そのこと」  久美子は安堵して微笑む。 「たいしたことじゃないわ。気にしないで」 「いえ、…
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新花と蛇

55.潜入(2)

「私は小夜子と文夫が無事に帰ってくればそれでいいのです。誘拐されている間何が起こっても、それは犬に噛まれたようなもの。時間が経てばきっと癒されるはずです」  そうだといいのだが、と久美子は考える。あのチラシに描かれたようなことが本当に誘拐犯たちによって行われているのなら、犠牲者たちはもはや取り返しのつかないほどの心の傷を負っていることだろう。  だからこそ一刻も早く捕らわれの男女を救わなければなら…
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新花と蛇

54.潜入(1)

「あ、ああっ、小夜子っ」 「お姉様っ」  徐々に高ぶりを示して来た京子は豊かな乳房を小夜子の形の良い乳房に押し付ける。小夜子は京子を追いかけるように敏感な乳首をくなくなと京子の肌にこすりつける。そうやって小夜子の官能が先行すると今度は京子が下半身の動きを止め、うっとりと目を閉じながら小夜子の攻勢に身を任せる。 「小夜子っ」 「お姉様っ」  完全にその官能を同調させた二人の美女は、互いに手を取り合う…
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新花と蛇

53.姉と姉(17)

 これまではどちらかというと京子が攻め、小夜子が受けで進んで来たレズビアンプレイの攻守が完全に逆転したことに銀子や朱美だけでなく鬼源までもが目を瞠る。小夜子が時に攻め手をもひるませるような大胆さを見せることがあるのはこれまでも目にして来たことだが、嗜虐者たちは改めて小夜子の潜在力を実感するのだった。  素っ裸のままで床柱に縛り付けられた美津子と文夫は、痴態を演じる姉たちに悲哀の混じった複雑な視線を…
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新花と蛇

52.姉と姉(16)

「お、お待たせしました。皆様、それでは私、野島京子と……」 「村瀬小夜子は、皆様のお情けによりここに、同性愛の絆を結ばせていただきますわ」  そう言うと京子と小夜子は向かい合い、立位のまま互いの背中に手を回してしっかりと抱き合う。 「ああ、小夜子さん……」 「京子さん」  京子と小夜子はそれぞれ、相手の覚悟を確かめるように見つめ合うとそっと唇を近づけ、接吻を交わす。その瞬間葉桜団のズベ公たちはわっ…
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