アーカイブ: 新花と蛇 - ページ 35

6.二人の医師(2)

「大丈夫かい、内村君」 「これくらいどうってことはありません。これでも僕は医者ですよ。ハハハ」  すっかり酔っ払った内村は折原に支えられながらマンションの玄関に向かう。危うく階段を踏み外しそうになった内村は、折原に抱きとめられる。 「あ、危ない! 気をつけたまえ」 「……すみません、先生。おかしいな、ハハ」  どうにか二人はマンションの、内村の部屋にたどり着く。 「どうぞ、散らかっていますが」  …
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5.二人の医師(1)

(わざわざ東京まで来て、結局は何の収穫もなかった……)  山崎探偵事務所を後にした折原源一郎は、無力感に苛まれながら六本木の街を歩いている。  山崎を訪ねる前に遠山家にも訪問を申し入れたが。なにかひどく品の悪い女が電話に出て、けんもほろろの対応をされた。  今からなら最終のひかりに間に合うが、とてもこのまま京都に帰る気にならない。それに妻の珠江が失踪してからというもの、帰っても待っているものは誰も…
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4.地獄部屋(2)

「まず京子の大好きな浣腸をたっぷりとここに注ぎ込んでお腹を空っぽにして、ゆっくりとお肛門のトレーニング。どう、嬉しいでしょう、京子――」  双臀の奥深くに秘められた微妙な菊の蕾を夏次郎につつかれて、京子は思わずビクンと身体を震わせる。  静子夫人の救出のため田代屋敷に潜入し、奮闘空しく捕らえられて以来、筆舌に尽くせぬほどの淫虐な調教を受けた京子は、変質的な責め手に対抗するためにこれらの責めを悦びに…
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3.地獄部屋(1)

「京子は本日も、優しい二人の夫の指示に従い、どのような恥ずかしいお稽古も悦んでお受けすることを誓います――」  京子の朝の日課は、不気味な二人の性的倒錯者の前で服従の誓いの言葉を述べることから始まる。肉感的な裸体を固く縛り上げられて春太郎と夏次郎の前に立った京子は羞恥に眼を伏せながら、強制された誓いの言葉を素直に繰り返す。  男女両方を相手取ることが可能という変質的なシスターボーイ、春太郎と夏次郎…
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2.山崎探偵の懊悩(2)

(わ、忘れます──あの人のことは、もう言わないで)  京子のすすり泣きの後、男の勝ち誇ったような声が続く。 (よく言ったわ。京子。ご褒美に京子のお好きな方法で責めてあげるわ。ねえ、一番いいのを教えてよ) (は、恥ずかしいわっ)  京子は生々しい声をはりあげる。 (遠慮しなくていいのよ、さあ、京子)  やがて京子は、激しくすすり泣きながら、(ね、ねえ、あ、あなた──)と喘ぐように言う。 (何なの、京…
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