アーカイブ: 新花と蛇

新花と蛇

226.奴隷のお披露目(26)

「そ、そんな……それは困りますっ」  姉弟で女郎と陰間にまで身を落としながら、仇を討てないとなったらいったいどうしたらよいのか。お小夜の顔は焦りですっかり蒼白になっている。 「困るのなら一生懸命励むしかねえな」 「励むといっても、いったいどうしたら……」  お小夜は恐れの混じった表情を鬼源に向ける。 「決まっているじゃねえか。女郎と陰間に必要なことは一に色気、二に色気、三、四がなくて五に色気っても…
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225.奴隷のお披露目(25)

「さ、白状しなさいよ。いったい誰に可愛がられたの」  お夏はそんなことを言いながら、文之助の菊蕾をいたぶり続ける。お夏の指がその隠微な穴を出たり入ったりする度に、文之助の女のように形の良い尻はブルッ、ブルッと震え続ける。 「言わないとこうするわよ」  お夏は文之助の狭隘な穴に、いきなり二本の指を差し入れる。 「あっ、い、痛いっ。お、おやめくださいっ」  身体の底を抉られる激痛に文之助は甲高い悲鳴を…
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224.奴隷のお披露目(24)

「それなら弟が陰間修業をさせられるくらいでうろたえるんじゃねえ。いや、むしろ弟に、素直に調教を受けるように説得するのが姉としての勤めってもんじゃねえのかい」 「そんな……」  あまりに残酷な鬼源の要求に、お小夜は愕然とした表情になる。  お小夜が逡巡している間も、文之助はお春とお夏に前後から迫られ、女のように滑らかな餅肌を吸われたり、蛇のような舌でチロチロと嘗められたりしている。 「あ、姉上っ。文…
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223.奴隷のお披露目(23)

「お京とお美津の姉妹といい、この武家娘に稚児といい、このあたりじゃあちょっと見れらない上玉揃いだ。葉桜屋はここのところつきまくっているじゃねえか」  鬼源のいかにも芝居がかった台詞回しに観客の間から失笑が漏れるが、ほとんどの客は小夜子と文夫の輝くような裸身に眼を奪われている。 「鬼源さんも大忙しって訳ね」  お春はそう言うと床の上に置かれた徳利を取り上げ、鬼源が持つ茶碗に酒を注ぐ。鬼源は上機嫌でそ…
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222.奴隷のお披露目(22)

「勝手なことを言うな。俺にとっては命がかかっているのだ」 「命がかかっているったって、仇持ちって言っても黙って斬られてやる義理はないんでしょう。聞けば文之助の方はまだ前髪の若衆だって言うじゃないですか。女子供二人をそんなに怖がることはないでしょう」 「お桂は何も知らないからそんな呑気なことが言えるのだ」  津村は先ほどとは打って変わって、すっかり真剣な表情になっている。 「村瀬というのは代々の藩主…
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