アーカイブ: 小説

新花と蛇

220.田代屋敷・二階の奥座敷(60)

「そいつはなかなか誠意のこもった詫びじゃねえか」  平田が思わず身を乗り出してそう言うと、大沼が「待て、平田。慌てるんじゃねえ」と制止する。 「ま、まあ詫びを受け入れるかどうかは、おめえが今夜どれだけの誠意を見せるかで決めさせてもらうぜ」  大沼はもったいぶった口調でそう言うと、わざと京子を睨みつけ「いいな」とどすの聞いた声音で付け加える。 「わ、わかっておりますわ」  京子は口惜しさをぐっと堪え…
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新花と蛇

219.田代屋敷・二階の奥座敷(59)

 お春とお夏はお京の腰部に左右からまとわりつくような格好でしゃがみむと、お京の秘裂にそれぞれ片手づつかける。 「そーら、お京姐さんのご開帳だよ」  お春のかけ声とともに、お京の女の最も恥ずかしい箇所が全開になる。 「あっ、ああっ、な、何てことをっ」  お京の喉からつんざくような悲鳴が響き渡る。  美しい鉄火女のその部分はお春とお夏によって極端までに押し開かれ、幾重にも折り畳まれた鮭紅色の内襞までが…
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新花と蛇

218.奴隷のお披露目(18)

「ちゃんと声に出して言わないと分からないよ。我慢出来ないのかい」 「が、我慢出来ません」  お春に迫られたお美津は切羽詰まったような声で答える。 「漏らしちまいそうなんだね」 「……はい」  お美津を演じる美津子は実際に尿意が限界に来ているのか、華奢な裸身をブルブル震わせながら再び頷く。 「お京さんはどうなんだい。もう漏らしちまいそうなのかい」  お夏がお京の引き締まった尻をいとおしげに撫でながら…
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新花と蛇

217.奴隷のお披露目(17)

 四人四様の崩壊の様を楽しげに見守っていたマリと義子は、美女たちの発作が収まったのを見計らってステージ中央へと歩み出る。 「山崎探偵の妹が目出度く一等賞です。みなさん、拍手を」  マリが観客席に向かってそう告げると、どっと歓声と拍手が湧き起こる。観客席が鎮まると、義子が「これで浣腸のご馳走を頂戴するのは久美子に決定や。ええなと」と言って久美子の肩を叩く。 「か、覚悟は出来ておりますわ」  久美子が…
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新花と蛇

216.奴隷のお披露目(16)

 二人の美夫人の絶頂が近いと見たマリと義子は、顔を見合わせてニヤリと笑い、舞台脇に控える井上に向かって合図する。音楽がいったん止み、観客席からため息のような声が漏れる。 「こらこら、勝手に踊りをやめたらあかんやないか」  義子が美紀夫人の顎に手をかけてそう言うと、夫人はさも恥ずかしげに顔を逸らし「だ、だって……これ以上続けると……」と苦しげに言う。 「気をやってしまうっていうんかいな」  義子の問…
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