アーカイブ: 3月, 2017

20.激しい調教(1)

 田代屋敷の食堂で銀子と義子は遅い朝食を取りながら、昨夜のことを話し合っている。 「友子と直江はどうしている?」 「怪我は大したことはないけど、銀子姐さんの言い付けどおり今日は一日謹慎と言い渡したら、さすがに神妙にしてました」 「あの二人にはちっとはいい薬になるだろう」  銀子はそう言うと義子と笑い合う。 「ところで昨夜はあの久美子って娘を、どこまで送っていったんだい?」  歌舞伎町の店で飲んでか…
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19.新宿歌舞伎町(3)

 その後友子と直江を奥のボックス席に寝かせたまま、銀子、義子、悦子、そして久美子でちょっとした酒盛りになった。銀子がマスターに話を付けて店を貸切りにしたらしく、他の客は入ってこない。 酒が回るにつれて座は賑やかになって行く。義子という大阪弁の娘が盛り上げ役のようで、陽気に冗談を飛ばしては皆を笑わせる。その中でひとり浮かぬ顔をしていた悦子に銀子が声をかける。 「悦子、どうしたんだい。相変わらず暗いじ…
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『ニュータウンの奴隷家族』連載再開のこと

今週から連載を再開しました『ニュータウンの奴隷家族』ですが、当サイトが有料化された2003年の12月に掲載を開始したものです。 再開にあたって読み返したのですが、結構良いなと思える部分と、あちゃーと思ったところがありました。 面白いなと思った部分はテンポの速さです。特にヒロインの小椋裕子の仲間である四人のPTA役員が一気に罠に落ちる場面は我ながらなかなかのものかと思いました。 最近、年齢のせいかテ…
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『虜』完結、来週から『ニュータウンの奴隷家族』連載再開します

 約一年間にわたって連載しました『虜』、何とか無事に完結しました。  いつも、ヒロインの数がやたらと多くて拡散しがちなんですが、今回は絵梨子一人に絞りました(途中、絵梨子の姉か妹を登場させようかという誘惑に駆られたんですが、なんとかしのぎました)。  連載回数はちょうど100回です。いつも、一回あたり一行40字のエディタで一回が四百字詰め原稿用紙で九枚弱といったところですから、厚めの文庫本二冊分と…
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18.新宿歌舞伎町(2)

 友子と直江を引きずりながら雑居ビルの地下にある暗い酒場に逃げ込んだ後、悦子は店の電話を使って誰かに連絡した後、マスターに救急箱を借りる。  久美子の手伝いを借りて、友子と直江の怪我の手当を手早く済ませた悦子は改めて久美子に礼を言う。 「助けてくれてどうもありがとう、あんたが現れなかったら大変なことになっていたよ」  深々と頭を下げる悦子に久美子は「いいんだよ」と首を振る。 (この場は出来るだけ相…
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