アーカイブ: 6月, 2017

31.不良少女たち(3)

 田代の申し出た条件とは、新たに作る屋敷を森田組に提供するとともに自分もそこに住まい、森田組が集めた女を田代の享楽のために提供することである。  この後、いくつかの偶然が重なり、田代は自らが理想の女性とする静子夫人を手に入れることになったのである。  嗜虐趣味を持ち森田を支援するための財力を有する田代と、秘密写真や映画といったいかがわしい事業の才能を持つ森田、そして生きるために自分たちをモデルにし…
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30.不良少女たち(2)

 森田組の発展は組長の森田幹造と、不動産業を営む実業家の田代一平の出会いに端を発する。  田代の屋敷は東京の郊外、といっても名ばかりは東京都だが10分ほど車を走らせればすぐに隣県に着くほどの辺鄙な場所にある。鉄道の便も悪く廻りには住宅は殆ど存在しない。昭和30年代の後半を迎えた現在でも全くの田舎といって良い。  田代はこの場所に鉄筋3階建て、地下室付きのまるで城のような屋敷を拵えた。 周囲は鬱蒼と…
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29.不良少女たち(1)

 今夜も義子とマリが鞄一杯に詰めて来た静子や京子、小夜子、そして桂子たちの美しくも淫らな姿を映した写真の束は歌舞伎町の裏通りのポルノ業者たちに、文字どおり羽根が生えるような勢いで捌けていった。 「もっとないんかいな。あるだけ置いていってくれ」  葉桜団が最近専ら溜まり場にしているスナック『どん底』の向い側にあるポルノショップの中年の店主が、煙草のヤニで黄色くなった歯を剥き出しにして義子に懇願する。…
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28.激しい調教(9)

「千原流の家元もああなっちゃあ、おしまいやね」 「これからは花電車の家元として生きていくしかないんとちゃうか」  大塚順子とともに元のご主人である千原美沙江に対する調教をたっぷりと見物した直江と友子の二人の不良少女は、キャッキャッと笑いあいながら階段を降りている。  葉子と和枝はいまだ可憐ささえ残している美沙江が、涙を流しながら尺八の稽古に励む様子がすっかり気に入ったのか、いまだ鬼源の調教を見学し…
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