「せいぜい30歳そこそこやと思ったわ」 「そやな」  マリと義子が感心したようにそんなことを言い合っている。久美子は、マリと義子がどうにか話に乗って来た様子にほっと胸を撫で下ろす。  実際は夏子こと美紀は45歳、冬子こと絹代は42歳だからそれぞれ6つずつさばを読んでいる。二人の貴婦人の若々しさから、義子とマリはすっかり久美子の言うことを信じたようである。  静子夫人を始めとする美女たちの失踪事件の…
続きを読む