アーカイブ: 3月, 2019

新花と蛇

184.静子夫人の絶望(8)

「お、お願いです。ダミヤさんは、ダミヤさんだけは許してください……彼女は、結婚したばかりなのです」 「そんなこと知っちゃないわよ」  銀子が嘲笑うように決めつける。 「彼女のご主人のドクター・ジャン・バルーは私にとってもかけがえのない方。学問だけでなく人生さえも教えてくれた恩師なのです。そんな方を苦しみに落とすことなど、私には出来ません」 「奥さん、あんた、随分勝手なことを言うじゃないか」  銀子…
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新花と蛇

183.静子夫人の絶望(7)

「さすがは静子夫人だわ。短い時間であの上品な奥様たちがまるで犬みたいにおしゃぶりをするようになるまで仕込むなんて」 「そうそう、村瀬宝石店夫人が田代社長のキンタマまで口に含んでなめ回し始めたのには驚いたわ」  銀子と朱美はそう言ってケラケラ笑いながら素っ裸の静子夫人を引き立て、地下の廊下から階段へと向かって行く。 「家元夫人だって決して負けていなかったわ。静子夫人に教え込まれて、最後には森田親分の…
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新花と蛇

182.静子夫人の絶望(6)

「ほらほら、奥さん。昨夜は本物の息子のケツの穴まで嘗めてやったんだろう。ただの玩具を相手に何を遠慮しているんだい」  朱美が美紀夫人の肩をどんと叩くと、美紀夫人は苦しげな表情になり、張り型から口を離す。 「い、いけませんわ。朱美さん。そんなに乱暴にしては。気が殺がれてしまいますわ」  静子夫人が慌てて朱美を止める。 「奥さんの言う通りだ。朱美。この場は静子夫人に任せたんだからしばらくおとなしくして…
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新花と蛇

181.静子夫人の絶望(5)

「これ以上辱めるも何も、文夫も小夜子ももう、落ちるところまで落ちているんだよ」  銀子はそう言うとギラリと目を光らせ、朱美に「例の小夜子の挨拶状を見せてやんなよ」と声をかける。 「あいよ」  朱美は倉庫の奥の棚から分厚い封筒を一つ取り出すと中に入った一枚の上質紙を取りだし、美紀に見せつける。  それに目を落とした美紀はあっと息を呑む。その紙には次のような奇妙な挨拶文が印刷されていたのである。  ―…
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180.静子夫人の絶望(4)

「そ、そんなっ」  森田の恐ろしい言葉に美紀夫人は顔色を変える。 「モデルになった文夫のヌードや、反り立ったチンチンのクローズアップ写真を何枚か付けてやればかなりの売れ行きになるはずだって鬼源が言うんだ。まあ、たまにはこんなものも目先が変わって面白えから、やってみようと思うんだが」 「そりゃあ傑作だわ」  銀子と朱美は同時に哄笑する。 「文夫のような美少年のおチンチンなら、確かに奥様のような、ご主…
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