本サイトに掲載しております『新 花と蛇』ですが、これは言うまでもないことですが団鬼六先生の名作『花と蛇』のファンフィクションです。
 今のSM小説の基本となる骨格を作ったと言ってもよい『花と蛇』ですが、二次創作の分野ではあまり見かけません。商業では神崎京介氏の『新・花と蛇』や、奇譚クラブに連載された山光純(杉村春也氏の変名という説あり)氏の『パロディ花と蛇』くらいでしょうか。

 白川も以前から『花と蛇絵巻』というタイトルでファンフィクションというか、名場面集っぽいものを書いていたのですが、やはりちゃんとした小説の形にしてみようと思って取り組んだのが本作です。
 小説にするからにはオリジナルに、何か軸になるようなストーリーを加えなければならないと思い、考え付いたのが山崎探偵による静子たち美女の再度の救出作戦です。この作戦にオリジナルには登場しなかった山崎の妹、美沙江の母、小夜子の母、そしてオリジナルには名前が登場した静子の親友のダミヤを参加させました。

 山崎の妹に久美子、美沙江の母に絹代、そして小夜子の母に美紀と、鬼六先生の他作品の登場人物の名前を付けたのは、それぞれのキャラクターの性格を持ち込めば世界観的に違和感がないかと考えたからです。
 久美子はともかく、絹代と美紀は年齢的にきついかなと思ったのですが、『花と蛇』連載当時はともかく、今となっては40代で魅力的な女性もたくさんいますので、最終的にはまあ大丈夫かなと考えました。