「この屋敷では奴隷はすべて連帯責任。一人が受ける責めは皆が受けるんや」
 そんな風に義子に決めつけられた久美子は気弱な視線を両隣の美紀と絹代に向ける。
 久美子と同様、その部分を吊り上げられ、筆で責め上げられていた美紀と絹代はもはや声を上げる気力もないほど打ちのめされ、ベッドの上で目を閉じ、ハア、ハアと荒い息を吐いているだけだった。
「あと5分頑張れば解放されたのに、久美子がケツを割るもんだからら奥様たちは受けなくても良い責めを受けることになったのよ」
 マリにそう言われた久美子はもはや気弱にハラハラと涙を流すのみであった。
「よし、三人とも吊り責めは一休みにして、浣腸責めに切り替えるんだ」
 鬼源のその声を合図に、美紀を責めていた津村、銀子、朱美、そして絹代を責めていた順子、友子、直江はようやく手を止める。
「せっかく頑張ってきつい責めに耐えて来たのに、お仲間が音を上げたせいで無駄になりましたね、お義母さん。でもクリトリスをこんな風に可愛がられるのも存外悪い気分じゃなかったでしょう」
 津村はそう言うとそれまで花芯を責めていた筆の先で、美紀の菊花を撫でさする。途端に美紀は「あっ」と小さな悲鳴を上げて顔をのけぞらせる。
「今度はここにたっぷりお薬を入れて上げますよ。なに、浣腸だってそんなに悪いものじゃないですよ。お嬢さんの小夜子さんだってもう何度も経験済みなんですから」
 津村はそう言いながら美紀の菊蕾をくすぐり続け、美紀に舌足らずの悲鳴を上げさせる。
 一方、大塚順子も激しい責めに打ちひしがれたようになっている絹代の菊花に、筆の先でくすぐるように油を塗り付けている。
「フフ。豆吊りされたあげく、やっぱり浣腸責めを受けなくならないなんて、お可愛そうな奥様。同情致しますわ」
 そんなからかいを受けても、絹代は顔を横に伏せてただシクシクとすすり泣きを続けているのみである。
「でも、これからの奥様への調教を考えると、浣腸はどうしても必要なのよ。どうしてだかわかるかしら」
 順子は優美な裸身を震わせながら哀れっぽく泣いている絹代をさも痛快そうに眺めている。
「奥様はいずれ、お嬢様の美沙江さんと一緒に、人間花器の調教を受けてもらうのよ。ここでも花を飾れるようにするためには、穴を少し大きくしておく必要があるのよ」
 順子がそう言うと友子や直江はさもおかしそうに笑い出す。しかし、絹代はそんな三人の嘲笑を浴びながら、悲しげに泣き続けているだけだった。
(ああ……お兄さん。どうして助けに来てくれないの)
 葉桜団のズベ公たちや鬼源の責めに屈し、打ちひしがれた久美子の心の中に、さすがに黒雲のような不安が湧き上がってくる。
 もう夜が明けてから相当の時間が経っている。兄の山崎は久美子たちによるこの捨て身の囮捜査が危険なものであることは十分分かっているはずなのに、どうして未だに救出に来ないのか。
(伝えたタクシーのナンバーが間違っていたのかしら? いや……そんなはずはないわ)
 久美子は記憶力には自信があるし、あのタクシーのナンバーは比較的覚えやすいものだった。伝え間違えたとはとても考えられない。
(それならどうして……)
 そんなことを考えているうちに久美子のその部分に繋がれていた糸はようやく外される。
「まあ、随分大きくなったわね」
 マリと義子は、ずっと引き伸ばされていたせいで腫れ上り、鞘に収まらなくなっている久美子のその部分を眺めて笑い合う。
「これから毎日、ここを引き伸ばして上げるから楽しみにしているのよ」
「子供のチンチンくらいの大きさになるまで鍛えてやるからな。どうや、男勝りの久美子ぴったりやろ」
 マリと義子はそう言うと交互に久美子の花芯を指で弾く。その度に久美子の裸身は電流に触れたようにぶるっと震え、観客たちの失笑を招く。
 いったんフィルムを使い切った井上たち撮影班が、新たなフィルムをセットしたのを確認した川田は、グリセリン溶液をたっぷりと吸い上げた浣腸器を手にして久美子に近づく。
「待たせたな、お嬢さん。それじゃあこれからたっぷりと浣腸責めにかけてやるぜ」
 川田はニヤニヤ笑いを浮かべながら久美子に顔を寄せると、手を久美子の双臀の下にくぐらせ、指先をいきなり菊蕾に沈める。
「うっ……」
 久美子は顔をしかめ、うめき声をあげるがもはや先ほどのような激しい反発は示さない。
「さっきほぐしてやったせいか、だいぶ柔らかくなったじゃねえか。これならすぐに浣腸しても大丈夫のようだな」
 川田は久美子のコリコリした肉穴の感触を楽しむようにしていたが、やがて久美子の股間に腰を据え、浣腸器を構える。
「さあ、いくぜ」
 川田が声をかけると久美子の双臀の肉は反射的にきゅっと締まる。そんな脅えのしぐさを無意識のうちに脅えを見せた久美子の姿を見た川田は、口元に会心の笑みを浮かべながら浣腸器の嘴管で久美子の菊蕾を一気に貫く。
「あ、ああっ」
 ガラス製の堅い嘴管で敏感な箇所を貫かれた久美子の口から、思わず絶望の声が漏れる。川田が構わずポンプを圧すと、薬液が身体の中にどっと流れ込む。
「嫌っ!」
 その不快な感触に久美子はベッドの上で裸身を激しく悶えさせる。すかさず義子とマリが久美子の身体を押さえ付け、抵抗を封じる。
「ハハハ、どうだ、お嬢さん。憎い敵の手で浣腸されている気分は」
 川田はそんな風に哄笑しながら久美子に汚辱の責めを浴びせ続ける。小夜子の身代金奪取の際には煮え湯を飲まされた山崎の妹に浣腸責めを加える。こんな痛快な復讐があるだろうかと、川田は有頂天になっているのだ。
 左右のベッドでは美紀と絹代が久美子同様、淫虐な責めに喘ぎ、のたうっている。
 津村に浣腸されている美紀、大塚順子に浣腸されている絹代の汚辱感はそれだけで凄まじいものだったが、さらにそれを耐え難いものにしていたのが、それぞれの娘である小夜子と美沙江がやはり同じ相手によって浣腸の辱めを受けていたという事実である。美紀と絹代はまさに、愛する娘たちの汚辱を追体験させられているようなものだった。
 そんな二人の人妻の苦悩を十分に心得ている津村と順子は、わざと二組の母娘のその部分を比較するような言葉責めを加えることである。
「お義母さんのここのところ、大きさといい形といい小夜子にそっくりですよ。母娘ってこんなところまで似るものですかね」
「珠江と一緒に美沙江に浣腸した時は、奇麗な顔に似合わずびっくりするほど排泄したものだけど、奥様はどうかしらね。すました顔をなさっているけど、腹の中にどれほどの物を溜め込んでいるのか、楽しみだわ」
 美紀と絹代はそんな屈辱的な言葉を浴びせられるたびに歯を噛み鳴らして悔し泣きをするのだった。
 一方、たっぷり時間をかけて浣腸器一本分の薬液を久美子に注入し終えた川田は、立ち上がると勝ち誇ったように久美子を見下ろす。
「100cc腹の中にぶち込んでやったぜ。どうだ、ぐうの音も出ないだろう」
 それまでシクシクとすすり泣いていた久美子は、川田の声にカッと目を見開き、恨みのこもった視線を向ける。