「直江さんは私のオマンコに……」
「わかったわ」
 直江もまた珠江に言われるまま、珠江の秘部に人差し指を挿入する。
「そのままぐっと入り口を締めて」
 そう言うと珠江はうなじをそらせるようにする。たちまち珠江の秘裂がぐっと収縮し、強く指が締め付けられるのを感じた直江は驚きの表情を見せる。
「絹代様も、は、早く――」
「こ、こうですの?」
 絹代もまたぐっと身体をそらせるようにしてその部分に力を入れる。絹代の秘裂に挿入した指がぐっと締め付けられるのを感じた友子は「わあ、締まった、締まった」と楽しげな声を上げる。
「次に、直江さんと友子さんで交代してください」
「わかったわ」
 直江と友子は言われるがままに場所を代わり、それぞれ友子が珠江の、直江が絹代の秘部に指を挿入する。
「そのままぐっと締めて――」
 珠江が絹代に声をかけながら再びうなじを反らせる。
「あっ」
 友子と直江が同時に何かに気づいたような声を上げる。
「どうしたの?」
 葉子が怪訝な顔付きで問いかける。
「珠江夫人と絹代夫人って、ここのところの締め方が全然違うんです」
 友子がそう言うと直江も同意するように首を縦に振る。
「どんな風に違うっていうのよ」
「何ていうか――絹代夫人の方は入り口で締めているだけですが、珠江夫人の方は入り口と、中の方の二段階で締めているんです」
「代わりなさい」
 順子が友子と入れ替わり、珠江夫人の秘奥に深々と指を差し入れる。
「さ、締めてごらんなさい」
 順子が声をかけると珠江の顔が一瞬口惜しげに歪む。珠江にとって順子は、自らが後援する千原流華道を粉々に打ち砕いた仇である。
 そんな順子に自身の身体の構造を伝えるなど、まさに舌を噛み切りたいほどの屈辱だったが、もはやそのような思いを抱いてもどうにもならないと覚悟を決めた珠江はぐっと歯を食い縛るようにしながら下腹部に力を入れる。
「へえ……」
 順子は感心したような声を上げる。
 確かに友子と直江の言う通り、珠江の秘肉は順子の指先と根元にしっかりと絡み付く。その巧妙な肉の働きに、順子は珠江を見直したような気分になるのだ。
 順子はかつて、珠江がこの地獄屋敷で鬼源の調教を始めた受けた時のことを思い出す。おぞましい膣圧計を体内に含まされ、懸命に取り組みながらも一向に針が動かず、鬼源に叱られて惨めに泣いていた珠江夫人。
 珠江夫人の高貴な容貌とやや硬質な線に取り囲まれているその肉体は、観賞する上では静子夫人に匹敵するほどの輝きをもっている。だからこそ順子も夫人を湖月流華道の人間花器にすることについて情熱を燃やしているのだが、その女の道具については名器と言われる静子のものと比べると、平凡な出来に過ぎないのではないかと諦めていた。
 しかしながら順子の指に伝わる肉の感触は、珠江のものが並々ならぬ器であることをはっきりと示している。花器の機能としてはその入り口で花茎を保持するだけでは十分でなく、膣奥でもぐっと力を込めて支えることにより花の形は安定する。珠江の秘奥はそういった意味で理想的な花器と言えたし、順子はまた花器のあり方を珠江から改めて教えられるような思いにかられるのだった。
 順子は珠江の秘肉から指を引き上げると、何かを思いついたように友子と直江に顔を向ける。
「友子、直江、珠江の縄を解きなさい」
「えっ、いいんですか」
 二人の女中はためらいの表情を浮かべる。
「時間がないわ。さっさとするのよ」
 友子と直江は順子の意図を計りかねながら珠江の縄を解く。開股吊り後ろ手縛りを解かれ、柔肌にくっきり浮かんだ縄痕を手のひらでさすっている珠江に、順子の命令が飛ぶ。
「珠江が家元夫人を調教しなさい」
 珠江は弾かれたように顔を上げる。
「聞こえなかったの? あなたが調教するのよ。二段締めのこつを絹代に教えてあげなさい。さ、早く」
 順子にせかされた珠江はもはやどうにもならないという諦めの表情を浮かべながら絹代の側に寄る。
「お、奥様。お許しください」
 珠江はそう一言、叫ぶように言うと絹代の秘孔に口づけをする。
「あ、あっ、た、珠江さん、何をなさるのっ」
 いきなり女の急所を攻撃された絹代は、狼狽えて悲鳴をあげる。
「じっとなさって――珠江に任せてください」
 珠江は片手をのばし、まるで絹代を宥めるように、縛られた絹代の手をしっかりと握りながら秘孔のとば口を舌先で愛撫し続ける。
 絹代のその部分がはっきりと潤いを示し始めたのを確認した珠江は、白魚のような指を絹代の中に含ませる。
「そ、そんな……羞かしい」
 妹のような親しみをもって交わって来た珠江に、女の構造を伝えなければならない恥ずかしさ――絹代は耐え切れずすすり泣きの声をあげる。
「泣いている場合ではありませんわ、絹代様。さ、お締めになって」
 羞恥と屈辱にすすり泣く絹代に、珠江はわざと冷たい声で言い放つ。
「珠江の指先を思い切り締めるのです、さあ」
 絹代は濡れた瞳を珠江に向けながら恥ずかしげに腰をよじらせる。
「こ、こうですの?」
 珠江の指の根元に微かな圧迫感が伝わる。姉のように慕った絹代が、女の感触を自分に伝えて来ている――そんな気が遠くなるような背徳感に耐えながら、珠江は絹代を叱咤する。
「だ、駄目ですわ。絹代様。指先を締めるように申し上げたでしょう。そ、それでは入り口しか締まっておりませんわ。そ、それに、そんな情けない締め方では花が零れ落ちてしまいます」
 珠江は絹代の手を握った手を離し、絹代の太腿のあたりをパシッと叩く。
「ううっ!」
 絹代は涙声で呻きながら、優美な裸身をよじらせる。絹代の秘貝がきゅーっと締まり、珠江の指に圧迫感を伝えてくる。
「さ、さっきよりはよくなりましたけれど、まだまだですわ。お、奥の方が一向に締まっておりません」
 珠江は自らも羞恥に頬を赤く染め、絹代から視線をそらせながらそんなことを口にする。
「さ、もう一度です」
 珠江はそう言うと指をいったん抜き、もう片方の人差し指を絹代の秘奥に挿入する。そして抜いた指先で絹代の菊花を貫く。
「あっ」
 不意を打たれたような声を上げる絹代にかまわず、珠江は指先をその微妙な孔にこじ入れる。
「き、絹代様、珠江にこんなことをされて辛い? 口惜しい?」
 珠江は指で絹代の微妙な部分をえぐるようにしながら、そんな風に声をかける。
「口惜しければ、その思いをぶつけるように珠江の指をお締めになって。さ、思い切りっ」
 絹代は身体をのけぞるようにしながら下腹部に力を入れる。絹代の菊花がキューンと締まり、同時に秘奥もこれまでにないほどの収縮を示す。
 絹代の秘奥に含ませた珠江の指の根元がぐっと締め付けられ、同時に膣の奥が微かな感触を珠江の指先に伝える。
「そ、そうよ。その調子ですわ。もう一度」
 珠江の激励の声に応えるように、絹代は「こ、これで良いの?」と喘ぐように言いながら再び身体を反らす。
 さきほどより強い感触が珠江の指先に伝わる。珠江は絹代の菊蕾に含ませた指をゆっくり抽送させながら声をかけ続ける。
「もっと、もっと力を入れるのよ。膣の奥で風船を割るような気持ちで」
「ああ、こ、こうですか? 珠江様」
 そんな風に声をかけ合っている絹代と珠江を見ながら、友子と直江はさもおかしそうに笑い合う。
「すっかり息が合って来たじゃない」
「ほんと。まるでレズのカップルみたい」
 そんなことを言い合う二人の女中に、順子の叱責の声が飛ぶ。
「静かにしなさい! お稽古の最中よ」
「す、すみません」
 順子の勢いに友子と直江は首を竦める。順子はそんな二人をよそに、淫風が立ちのぼるような二人の人妻の絡み合いに真剣な眼差しを向けているのだった。