「ひいっ! な、何をするのっ!」
 双臀の狭間に秘められた隠微なその箇所に何やらおぞましい感触を覚えた久美子はけたたましい悲鳴を上げ、思わず腰部を揺さぶる。
「ああっ、い、痛いっ! 痛いわっ!」
 そのせいで花芯が引きちぎられるような痛みを知覚し、久美子は絶叫する。
「ほらほら、そんなに動いたらお核が千切れるで。じっとしてるんや」
 義子はそう言いながら、山芋の汁を久美子の菊蕾の奥深くまですり込んで行く。久美子は嫌悪感に腰部を小刻みに震わせながら、その汚辱の責めを必死で堪えている。
「言っとくけど、これはただの山芋やないで。鬼源さんが腕によりをかけて調合した女泣かせの汁や。こうやって塗られると痒いだけやなくて身体の芯が熱く火照って来て、男のあれが欲しくてたまらなくなるそうや」
 義子はそう言うと、マリと顔を見合わせてゲラゲラ笑い出す。
「そんなありがたいお汁やから、ここんとこにも塗っといたげるわ」
「ああっ、そ、そこは嫌っ!」
 高々と吊り上げられたクリトリスにそんな得体の知れない薬液をべっとりと塗られた久美子は、つんざくような叫び声を上げる。
 しかし、義子はかまわず大量の山芋汁を久美子のその部分に塗りたくる。そして仕上げとばかり、鉢の中に残った汁を手のひらですくい上げると、とば口を開いた久美子の秘奥に叩きつけるように塗り込む。
「ああーっ!」
 断末魔の叫びを上げる久美子。菊花に花芯、そして花襞と久美子の敏感な箇所すべてに十分なまでに淫薬を刷り込んだ義子はようやく息をつくと、その効果を確かめるように久美子の顔を覗き込む。
 久美子の形の良い額にはべっとりと脂汗が滲み、込み上げる掻痒感を必死で堪えているのか眉は寄せられ、目はしっかりと閉ざされ食い縛った歯はカチカチと音を立てて震えている。やがて久美子は耐えられなくなったのか「あっ、ああっ、か、痒いっ! 痒いわっ」と叫ぶような声を上げ、裸身を激しく悶えさせる。
「ああっ!」
 とたんに花芯を吊り上げたテグス糸がピンと張り、久美子はその部分が抜き取られるような激痛に悲鳴を上げる。しかし、女のもっとも敏感な箇所から込み上げる掻痒感はますますその激しさを増すばかりである。
 久美子が頭がおかしくなるほどの痒みに全身を悶えさせると糸で吊られた花芯に耐え難い痛みが走り、これがあの空手を使う気丈な娘のものとは思えないほどの悲痛な叫びが部屋中に轟きわたる。
「痒いっ、痒いのっ! ああっ、お願いっ、な、なんとかしてっ! 気が、気が狂ってしまいますっ!」
 実際久美子はこのままでは発狂してしまうのではないかという恐怖感に囚われ、譫言のような言葉を吐き続けているのだ。
 しばらくそんな久美子の最悪とも言える状態を田代と森田、川田と鬼源、そしてマリと義子はさも楽しげに眺めていたが、やがて森田がマリと義子を手招きし、何事か耳打ちする。
「わかったわ」
 マリと義子は頷くとそれぞれ刷毛のようなものを手に取り、久美子に近づく。
「そんなに痒いんか? 久美子」
 義子はわざと猫なで声を出しながら久美子の胸元をさっと刷毛で撫でる。
「あっ、ああっ!」
 全身が敏感になっている久美子はそれだけで身体に電流が走ったような感触に襲われ、汗ばんだ裸身をぶるっと震わせる。
「あたいたちが痒みをほぐしてあげてもええで」
 義子は今度は久美子の太ももの付け根あたりを刷毛で撫で上げる。再び久美子は「ヒイッ!」と悲鳴を上げ、汗ばんだ裸身を痙攣させる。
 すると当然テグスで吊られた花芯が抜き取られるほど引っ張られる。しかし今の久美子にとっては、その部分の痛みよりも頭を真っ白にさせるほどの掻痒感の方が深刻だった。
「か、痒いっ! 痒いんです。お、お願いっ! なんとかしてっ!」
「よく聞くのよ、久美子」
 マリは身悶えする久美子の耳を引っ張りながら言う。
「久美子が素直な女の子になって、私達の言うことを何でもきくと誓うのなら、お核を吊っている糸を緩めて、痒いところをほぐして上げてもいいのよ」
「ち、誓いますっ!」
 切羽詰まって、正常な思考力を奪われている久美子はマリの言うことに反射的に頷く。
「何でも誓いますから糸を緩めてっ……痒いところをなんとかしてっ!」
「それならお兄さんをおびき出して、ポルノ男優に仕立てることに協力することを誓う?」
「そ、それは……」
 目を泳がせ口ごもる久美子の花芯に繋がれているテグス糸を義子がぐいと引き、マリが刷毛で久美子の太腿の付け根当たりを摩り上げる。
「ああっ! ち、誓いますっ! きょ、協力することを誓いますから、糸を緩めてっ!」
「やっと言えたわね」
 ついに屈服した久美子を満足げに見ながら、マリは義子の方を見て頷く。
「いったん口に出したことは取り消せないわよ。いいわね」
「はい、わ、わかっています……」
 久美子はそこで自らのあまりの惨めさに声を上げて泣き始める。
「ほらほら、泣くのは早いわよ。ちゃんと今の誓いを、後の証拠になるようにテープレコーダーで録音しておかないとね」
 久美子の屈服が近いと見ていた川田は早くもテープレコーダーをセットしている。マリはそんな川田の様子をちらりと見ると、久美子の耳元に口を寄せる。
「田代社長と森田親分の顔をじっと見ながら、マイクに向かってこんなふうに誓うのよ。良いわね?」
 そう言うとマリは何事か、久美子の耳に吹き込む。
「そ、そんな……」
 久美子はマリに強いられた台詞のあまりの恥ずかしさに、顔を真っ赤にする。
「それじゃあ、一度練習のつもりで言ってみなさい」
「い、嫌……そんなこと、とても言えませんわ」
 久美子が思わず拒絶の言葉を吐くと、義子がすかさず糸を吊り上げる。
「ひっ、ひいっ!」
 たちまち久美子の喉から迸り出る絶叫。久美子の目から新たに大粒の涙がこぼれ落ちる。
「言うの、言わないの? どっちかはっきりしなさいよ」
「ああ……言います。言いますわ。ですから、もう許して……」
 久美子は息も絶え絶えといった口調でそう言うと、マリと義子に教えられた言葉を口にする。
 マリと義子はそのたびに「もっと色っぽく、腰をもじもじさせながら言うのよっ」とか「じっと相手の目を見ながら、にっこり微笑みながら言いなさいっ」と久美子の乳首を捻り上げながら叱咤する。
 そんな二人のズベ公の調教を受けている久美子は、自らの中で今まで見られなかったような心の斜面が浮かび上がってくるのを感じ始めている。