(ああ……ダミヤさん……)
 久美子には三人の男たちに寄ってたかって凌辱されるダミヤの姿は、蛇の群れに襲われた白鳥が苦悶しているように見えた。白い羽根は噛み裂かれ、引きちぎられ、もはや翼を羽ばたかせて逃げることも出来ないほどの疲弊の極致にある。このまま続くといずれはその肉も噛みやぶられ、無残な屍を晒すことになるという恐怖に戦くばかりである。
「ああっ、も、もう、許してっ!」
 執拗な責めにダミヤはついに卑劣な男たちに許しを乞う。しかし男たちはかまわず、ダミヤのグラマラスな裸身に絡み付き、いたぶり続けているのだった。
 その時、地下室の扉が開き、吉沢に連れられた銀子と朱美が姿を現す。
「もう、こっちは夜の部の稽古で大忙しなのよ。京子と小夜子がやっとのことで黒人たちとつながったところなんだから」
「これから私たちがじっくり、二人にお色気の発揮の仕方を教え込まなきゃならないのよ。油を売っている暇はないのよ」
 そんなぼやきの声を上げていた銀子と朱美は、地下室の中央に素っ裸で吊られ、男たちに絡み付かれているダミヤに目を止めると「おや」と目を見張る。
「ふうん、こりゃあ凄いじゃないの」
 銀子はダミヤの見事な裸身に目を見張る。
「若い外人女ってだけでも珍しいのに、こりゃあ女優も顔負けの美人だわ。こんなのが手に入ったなんて最高についているじゃない」
 朱美もまたそう言いながらダミヤに近づくと、田代が浣腸器の嘴管をダミヤの双臀の狭間に突き入れているのを見てぷっと吹き出す。
「あらあら、早速浣腸されているのね。まあこれは田代屋敷の新入り奴隷のお約束みたいなもんだからしょうがないわ」
 朱美はそう言うと銀子と顔を見合わせてさも楽しげにケラケラ笑い出す。
「何しろそこにいる久美子だって受けたんだものね。浣腸責めを。あの時の久美子の排泄はなかなか迫力があったわよ」
 銀子のその言葉に久美子は真っ赤に顔を染まった顔を俯かせる。
「上ももちろん大変だとは思うが、こっちも急がなきゃあならねえんだ。こいつも明後日の大事な見世物だからな」
 森田はダミヤの乳房を揉み上げながら、猿轡を噛まされたまま吊るされている山崎と久美子を顎で示す。
「なるほど、確かに親分の言う通りだわ。岩崎一家への手前、けじめをつけなきゃならないもんね」
 朱美はそう言うと「ね、銀子姐さん」と頷きかける。
 銀子は「そうだねえ」と首を傾げていたが、やがて「で、私たちはどうすりゃ良いのよ」と森田に尋ねる。
「ちょっと耳を貸しな」
 森田は銀子と朱美を手招きすると、二人に何事か囁きかける。
「ふうん、そいつは面白いわ」
「要するに、このダミヤって外人女を餌にするってわけね」
 銀子と朱美がくっ、くっと楽しげに笑う。その時ようやく追加の200ccの浣腸を終えた田代が、嘴管をダミヤの双臀から抜く。
「ああっ、も、もうっ!」
 たちまちダミヤが悲鳴のような声を上げ、裸身を激しく悶えさせる。
「もう、どうなんだい」
「おトイレに、おトイレに行かせてっ!」
 ダミヤが切羽詰まった声を上げ始めたので、銀子と朱美、そして男たちは爆笑する。
「おトイレは良かったな」
 田代が笑うとダミヤは口惜しげに顔を歪めるが、下半身が締め付けられるような激しい便意に耐え切れず、
「お願いです。おトイレに行かせてください」
 と必死に哀願する。
「ここにはおトイレなんて上品なものはねえよ」
 川田はそうせせら笑うと、地下室の隅から古ぼけたバケツを持ってくる。
「これがてめえのトイレだ。この中に派手に放り出しな」
「嫌っ! 嫌っ!」
 ダミヤが狂ったように裸身を悶えさせる。
「そ、そんなことが出来るはずがありませんっ! トイレに、トイレに行かせてっ!」
 森田はそう言いながら悶え抜くダミヤの姿をさも楽しげに眺めながら、川田に何事か囁きかける。
 川田は「わかりやした」と笑うと、戸棚からゴム製の器具を取り出し、ダミヤの鼻先に突き出す。
 ピンク色をしたその器具は何かの栓のようであるが、なぜか反対側にチューブが取り付けられており、その端は小さな風船状になっている。
「そんなにしたくねえのから仕方がねえ。ただし、あたりに撒き散らされると後が厄介だからな。出ねえように栓をさせてもらうぜ」
 川田がその栓を手に取るとダミヤの双臀の狭間にねじ込むようにする。
「い、嫌っ! な、何をするのっ!」
 ダミヤは狂ったように暴れるが、吉沢や、そして銀子や朱美までが面白がってダミヤの太腿にしがみつくようにして、抵抗を封じ込める。
「あっ!」
 ついにダミヤの菊花に奇妙な栓がねじ込まれる。
「吉やん、栓が抜けねえように、ちょっと押さえておいてくれ」
「わかった」
 吉沢が栓を押さえると、川田がチューブの端に取り付けられた風船状のものをぐい、ぐいと握る。
「あっ、ああっ!」
 途端にダミヤの顔が真っ赤に染まり、断続的な悲鳴がその喉からほとばしり始める。
「これはポンプみてえな仕組みになっててな。こうやって空気を送り込むと中で栓が膨らみ、抜けなくなるんだ。これでてめえは排泄したくても出来ねえ身体になったんだ。そのうちに自分から泣きわめきながら糞をさせてくれと頼むようになるぜ」
 川田はダミヤの悶え振りをさも楽しげに眺めながら、そう言い放つ。
「これで取り敢えず女の始末は一段落だが」
 森田はすっかりうちのめされたようにがくりと首を垂れ、裸身を震わせているダミヤを満足げに見つめていたが、次にダミヤから少し離れた位置で天井から吊られている山崎に目を向ける。
「次は名探偵の番だぜ。散々森田組に敵対してきたことに対する落とし前をつけてもらわねえといけねえな」
 森田はそう言うと銀子と朱美に目配せする。二人は頷くと山崎に近づき、ズボンのベルトに手をかける。
 山崎はかっと目を見開き、二人のズベ公の手を払おうと暴れ始める。その時、川田が久美子の側に寄りに、ライターに火をつけて久美子の顔に近づける。
「おとなしくしねえと妹の顔に火をつけるぜ。妹が一生嫁にいけねえ面になってもいいのか」
「うーっ!」
 山崎は憤怒のあまり猿轡の下で声を上げるが、ダミヤだけでなく妹の久美子まで人質に取られた身ではどうすることも出来ない。銀子と朱美にされるがままに、ズボンを引き下ろされて行くのだった。