「お、お願いです。ダミヤさんは、ダミヤさんだけは許してください……彼女は、結婚したばかりなのです」
「そんなこと知っちゃないわよ」
 銀子が嘲笑うように決めつける。
「彼女のご主人のドクター・ジャン・バルーは私にとってもかけがえのない方。学問だけでなく人生さえも教えてくれた恩師なのです。そんな方を苦しみに落とすことなど、私には出来ません」
「奥さん、あんた、随分勝手なことを言うじゃないか」
 銀子が突然顔色を変えて凄みのある声を出したので、静子夫人は思わず怯んだような表情になる。
「今さっき調教の手伝いをするって約束したばかりじゃないの。それが自分の知り合いだから嫌になったっていうの? それは自分に縁がない女ならどうなってもいいということなの? それも随分じゃない」
「そ、それは……」
 静子夫人はぐっと言葉を詰まらせる。美紀夫人や絹代夫人が捨太郎の餌食になるくらいならと、その新しい生贄女性の調教に協力すると約束したのは確かである。しかしそれがまさかフランソワーズ・ダミヤのことだとは思ってもいなかったのだ。
「それにダミヤに夫がいようがいまいが、彼女の新しい夫はもう捨太郎と決まっているんだよ。ついて来なっ」
 銀子と朱美は静子夫人を廊下の突き当たりにある座敷の前まで引きずるようにして連れて来る。
「さ、その目で見てみるんだよ」
 朱美は襖を少し開けて、静子夫人の頭を無理矢理押さえつけるようにして座敷の中を覗かせた。
「ああっ!」
 そこで静子夫人は信じられないような光景を見た。ダミヤが全裸になって大きく腿を割り、捨太郎の赤銅色の裸身の上にのせ上げられ、腰部を悩ましくくねらせていたのである。
 二人の傍には二階の大広間の小夜子や京子たちを銀子や朱美たちに任せ、急遽新しいコンビの調教をつけている鬼源が手に持った青竹で床を叩きながら、新入りの奴隷を叱咤しているのだ。
 捨太郎の人間離れした巨大な肉塊はダミヤの花襞に深々と食い入り、白い女体が切なげに上下に運動するに連れて深く浅く貫いている。ダミヤはすすり泣きのような声の合間にああっ、ああっと切なげな悲鳴を上げ、捨太郎が唇を求めると首をひねり、うっとりとした表情で舌を吸わせている。そんな酸鼻ともいうべき淫猥な情景を見つめる静子夫人の裸身はぶるぶると小刻みに震え出すのだった。
「どう、わかった? 二人ともすっかり仲良しになっているでしょう」
「元の旦那と親友が乳繰りあっているのをご覧になった感想はいかがかしら、奥様。妬けるんじゃない?」
 銀子と朱美は静子夫人をからかうように、乳をはらんで大きく張り切った乳房を揉んだり、薄茶色の乳首をつまみ上げたりする。
 捨太郎のいる座敷に連れ込まれてから既に一時間以上が経過しているが、その間ダミヤは捨太郎によって背後から猛烈な勢いで犯されていたのだ。
 信じられない男の精力と持続力にダミヤは目が眩むような思いだった。夫のジャン・バルーとの穏やかな行為に慣れていたダミヤは捨太郎との行為がそれと同じ種類のものだとはとても考えられないほどだ。
 捨太郎の肉棒は、ダミヤの双臀の溝をくぐるようにして女の微妙な粘膜を突き破っている。捨太郎は奇怪なまでに巨大な肉棒でダミヤの女の溝口を貫き、激しく腰をグラインドさせているが、ダミヤは息も絶え絶えになりながらも、捨太郎の動きに合わせるように腰部をうねらせているのだ。
「………っ!」
 ダミヤが悲鳴に似た声で、フランス語で何か口走ると鬼源が
「何度言ったら分かるんだっ! 外国語を使うなといっただろう! 見ているお客に分かるように、日本語で言わねえかっ!」
 と激しい声で叱咤し、美しい白人女の頬を二、三度平手打ちする。
「あうっ!」
 ダミヤの白い頬に赤い手形がくっきりと浮かび上がる。気丈なダミヤも捨太郎から強いられる極限の情事に、すっかり反抗の気力を失っているのだ。
「わかったか! この馬鹿女!」
「――は、はいっ」
 ダミヤはがくがくと頷くと、激しく喘ぎながら捨太郎に「あ、あなた……」と声をかける。
「わ、私、また、気がいきそうですわ」
 そんな露骨な言葉をダミヤが口にしたので静子夫人は驚きに言葉を失う。
「かまわねえよ。何度でも気をやるとええだよ」
「い、嫌っ――、わたしばかり――。あなたも一緒にいらしてっ」
「そんならもっといやらしいことをいいながら、ケツを激しくふるだよ」
「――ああっ、そ、そんな――」
 捨太郎がダミヤの双臀を激しく突き上げるようにすると、ダミヤはひいっと悲鳴をあげる。
「――ダ、ダミヤ、オ○○コ、オ○○コが気持ちいいっ!」
 ダミヤは自棄になったように腰部を激しく震わせると、目が眩むような快感の絶頂に押し上げられていく。そんなダミヤの哀切な声に煽られた捨太郎が膝の上で真っ白な巨臀をうねり回しているダミヤの耳元に何事かささやきかける。
 ダミヤは荒い鼻息を吐き、目を閉じたままこっくりと頷く。おそらく一緒に自失するように命じたのだろう。
 捨太郎はピッチを上げるとダミヤを追い込んでいく。「あっ、あっ!」というさも切なげな声とともにダミヤも捨太郎の動きに完全に調子を合わせ、巨乳を振り立てながらはげしい上下運動を繰り返す。
「オ、オオオッ!」
 獣のような悲鳴とともにダミヤは豊満な裸身を激しく痙攣させる。同時に捨太郎も絶頂に達したのか、巨大な陰茎が脈動し、大量の白濁がダミヤの体内に注ぎ込まれる。
 子宮に熱い体液を浴びたダミヤは再びオオッと高い悲鳴を上げ、充血した花唇を激しく収縮させる。捨太郎とダミヤが見事にタイミングを一致させたのを見た銀子と朱美は満足げに笑い合う。
「まあっ、見事な締めっぷりね」
「さすがは静子夫人のお友達だわ」
 ダミヤのその部分はキューンと締まり、捨太郎の巨根を切なげに締め上げる。あまりもの大量の汚濁を浴びたためか、収まりきらなかったそれがダミヤのその部分からあふれ出る。あまりにも酸鼻なその光景に、気が遠くなった静子夫人は糸の切れた操り人形のように力を失い、銀子と朱美に抱きとめられるのだ。

 静子夫人が意識を取り戻したのは地下牢の中だった。気を失っている間に銀子と朱美によって運び込まれたのだろう。
(ダミヤさん……)
 夫人はダミヤと捨太郎の動物的な行為を思い出し、暗澹とした気持ちになる。先ほど見た恐ろしい光景が夢であってくれたらどれだけ良いか。この生き地獄にまた再び自分のかけがいのない友人が突き落とされる。それは静子夫人には自分の身が切り刻まれる以上に辛いことだった。
 その時、地下室の廊下を数名が歩いてくる気配がしたので、夫人ははっと身を起こした。