美紀夫人もまた絹代夫人同様、春太郎によって前門に張り型を、後門にねじり棒を突き立てられ、ハスキーなよがり泣きの声を上げながら昂ぶりを見せている。
「あ、ああっ、い、いいっ」
 夫人がはっきりと快感を訴える声を上げ出したのに気づいた春太郎は会心の笑みを浮かべると、大塚順子の方を向いて「ねえ、大塚先生」と呼びかける。
「こうなったらこの奥様二人、同時に昇天させましょうよ」
「面白いわね」
 春太郎の提案に順子はニヤリと笑う。
「それなら、二人仲良く気をやれなかった時のお仕置きを考えないと。何が良いかしら」
「二人並べて浣腸責めっていうのはどうかしら」
「あら、駄目よ。それはもう決定済みじゃない」
 順子がそう言うと春太郎は「そうだった、忘れていたわ」と苦笑する。
「それが何が良いかしら」
「お仕置きだから、この奥様たちがそれだけは嫌というのじゃないと意味がないわね」
 順子はしばらく首を捻る。
「そうだ、それぞれの娘とレズのコンビを組ませるって言うのはどう」
「それは傑作だわ」
 春太郎と夏次郎が手を叩いて同意する。
「この屋敷の中でレズのコンビはたくさんあるけど、血の繋がったもの同士っていうのは京子と美津子だけだから、実の母親と娘のレズコンビが二組も生まれると最高だわ」
 春太郎のそんな言葉を聞いた美紀夫人と絹代夫人の顔色がさっと変わる。
「ねえ、吉沢さんと井上さんはどう思う?」
 春太郎は、美紀夫人の上半身を責めている吉沢と井上に尋ねる。
「いいんじゃねえか」
 吉沢がそう言うと井上も同意するように頷く。
「このショーが終われば社長と親分に提案すればいい。二人とも喜んで認めると思うぜ」
「そういうことらしいわ。良かったわね。奥様。愛する娘さんと今以上に深い繋がりが持てるのよ」
 順子が張り型を含んだ絹代夫人の恥丘をポン、ポンと軽く叩きながらからかうように声をかける。
「い、嫌っ。嫌ですっ」
 夫人はそう言うと耐えかねたようにわっと泣きじゃくる。
「ち、血の繋がった母と娘にそんな……あ、悪魔でも考えつかないことですわ」
「あら、悪魔と来たわね。奥様はクリスチャンだったかしら」
 順子はさも楽しげに笑いながら張り型を手に持ってゆっくりと抜き差しする。
「私たちの話を聞いていなかったの? こういうのは何と言っても血の繋がったもの同士が絡み合うのが面白いのよ」
「あっ、あっ……そ、そんなっ……」
「フフ、こんな話をしていても、ここをこうされると気持ちが良いのね。奥様も随分淫らな身体におなりになったものね」
「そ、そんな……違います……」
 絹代夫人は順子の言葉を耳から振り払おうとするかのように、嫌々と首を振る。
「どこが違うのよ。娘とレズコンビを組むように脅されながら、ここをこんなに濡らすなんて。奥様は矢っ張りマゾの素質があるんじゃないの」
「違う、違います……」
「そうじゃないのなら、美沙江と絡むことを想像して濡らしているの。奥様って見かけによらない変態ね」
「やめてっ。違いますっ」
「そんなに言うのなら試してみるわ。ここをこうしたらどうなるかしら」
 順子は口元に冷酷そうな笑みを浮かべると、絹代夫人の菊花に装填したねじり棒をくい、くいと捻る。
「あっ、ああっ」
 途端に絹代夫人は優美な裸身を弓なりに反らし、さも切なげな声を上げる。
「今度はこっちよ」
 順子は次に秘奥に含ませた張り型を小刻みに動かしながら、その上端に小さく顔を覗かせている花蕾を指先で扱く。
「ああっ、駄目っ。そこは駄目っ」
 女の官能の源泉を摘み上げられ、嬲られる苦痛を伴った鋭い快楽に、絹代夫人は我を忘れて歓喜の悲鳴を上げるのだった。
 絹代夫人がまさに懊悩の極とも言うべき状況に陥っていたとき、美紀夫人もまた春太郎と吉沢、そして井上による責めによって官能の頂点目前へと追い込まれていた。
「フフ、奥様。どうなの。三人がかりで可愛がられるご気分は。奔放なご性格の奥様でもこんなの初めての体験でしょう」
「あ、ああっ、や、やめてっ、も、もうっ」
 美紀夫人は譫言のような意味にならない言葉を吐きながらも、衆人環視の前でその羞恥の極限ともいうべき醜態は晒すまいと、必死で耐えている。
「ほらほら、おさねが生き物みたいにピクピクしてきたわよ。もうそろそろいきそうなんじゃないの、ねえ、奥様ったら」
「嫌っ、そんなっ。違うわっ」
「まあ、赤ちゃんがむずがっているみたいで可愛いわ。でも奥様、わかっているでしょうね。絹代夫人とタイミングを合わせて気をやらないと小夜子嬢と肉の関係を持たなければならないのよ。わかっているわね」
「嫌っ。そんなっ。それだけは嫌っ」
 美紀夫人は狂ったように首を振る。
「あら、レズはお嫌なの。それじゃあ息子の文夫さんならどう。それなら同性愛にはならないからいいでしょう」
 春太郎がそう言ってからかうと美紀夫人は恐怖に駆られたように「い、嫌っ。嫌よっ」と悲鳴のような声を上げる。
「そんなに嫌ならお隣の家元夫人と声を掛け合って、仲良く呼吸を合わせて気をやるのよ。わかったわね」
 春太郎にそう念を押された美紀夫人は血走った思いになって絹代夫人の方を向く。
 絹代夫人もまた順子と夏次郎の巧みな責めによって、ヒイヒイと泣き声を上げながら優美な裸身を悶えさせている。美紀夫人は快感に喘ぎながら「ち、千原の奥様、絹代様」と声をかける。
 美紀夫人に声をかけられた絹代夫人は一瞬、夢の中を漂うように視線を彷徨わせていたが、やがて美紀夫人に顔を向けはっとした表情になる。
「み、美紀様……」
 絹代夫人は自らの醜態を美紀夫人に見られているという激しい羞恥を知覚したのか、慌てて顔を背ける。
「絹代様、こうなったら私たち、この人たちの言うとおりにするしかありませんわ。お、お願い」
 美紀夫人の必死の呼びかけに絹代夫人は涙に濡れて瞳を美紀夫人に向ける。
「絹代様、一緒に恥をかきましょう。お、お願い……」
「美紀様……」
 美紀夫人の悲痛な視線を感じた絹代夫人は「わ、分かりましたわ。美紀様」と頷く。
 美紀夫人は微かに安堵したような表情を浮かべると豊満な裸身を大きくうねらせ、「き、絹代様っ」と改めて絹代夫人に呼びかける。