「わ、私、と、とても素敵な気分ですわ。ああ、も、もうたまらない。絹代様はどうなのっ」
「わ、私もっ」
 美紀夫人の艶を帯びた声音に引き込まれるように、絹代夫人も自らに淫らな心をけしかけ、甘い声を上げるのだった。
「素敵な気分ですわ。ああ……こ、こんなの初めて」
 一人は村瀬宝石店の社長夫人、もう一人は千原流華道の家元夫人。セレブという言葉はこの当時の日本では一般的ではないが、もしその言葉が使われるとしたならこれほどふさわしい二人はないだろう。
 そんな生まれも育ちも上流階級の二人の美夫人がそんな淫らな言葉を掛け合って、田代屋敷の二階の大広間に詰めかけたやくざやその妾、そしてポルノ業者といったアウトローたちの面前で官能の頂点へと上り詰めようとしている。
 いかにそうしなければそれぞれの娘と近親相姦でかつ同性愛という二重の倒錯を強いられると脅されたとはいえ、普段は豪華なドレスや着物に身を包んだ、観客たちにとっては雲の上の存在とも言うべき二人の美熟女が恥ずかしげもなく大股を開いて、淫らな二つの筒具を深々と股間に突き立てられ、はっきりと快感を訴えているのだ。
 突然絹代夫人が「ああっ、み、美紀様」と切羽詰まった声を張り上げる。
「も、もう……いきそう」
 清楚そのものといった絹代夫人がそんなあからさまな言葉を発しながら、ブルブルと裸身を痙攣させ始めたのを目にした観客たちは、すさまじいばかりの官能美に全身が痺れるような思いになっているのだ。
「ま、待ってっ。絹代様」
 絹代夫人が先に絶頂に到達しそうになっていることを知った美紀夫人は、焦りの色を浮かべながら悲鳴のような声を上げる。
「先に、先にいっては嫌っ。一緒に、お願いっ。そうしないと私たちっ」
 実の娘と関係を結ばなければならない――さすがにそれは口に出来ない美紀夫人は春太郎に呼びかける。
「お、お願いっ。春太郎さんっ、も、もっと強くっ」
 美紀夫人が思わず発したその言葉を聞いた春太郎はさもおかしげにぷっと噴き出す。
「あら、奥様。おねだりなの」
 意地悪く詰め寄る春太郎の不気味な顔に嫌悪感を覚えた美紀夫人は思わず顔を背ける。
「お坊ちゃんのペニスから作られた張り型で、もっと強く責めて欲しいというのね」
 歯を食いしばるようにして屈辱に耐えている美紀夫人に春太郎は詰め寄る。
「どうなの、はっきり言いなさいよ。愚図愚図しているとお隣の奥様が先に上り詰めちゃうわよ」
 春太郎から再び促された美紀夫人は唇を震わせながら「強く――強く責めて下さい」と答える。
「ちゃんと言うのよ。文夫のおチンチンの張り型で、美紀のおマンコを強く責めてって」
「ああ……そ、そんなこと……い、言えません」
「言えないのなら小夜子とレズのコンビを組ませるわよ」
「嫌、それは嫌っ」
 美紀夫人は激しく首を振る。
「なら言うのよ。さあっ」
 春太郎に太腿をピシャリと叩かれた美紀夫人は進退窮まったかのように「ふ、文夫のお、おチンチンのっ」と口にする。
「文夫のおチンチンでどうして欲しいのっ。ちゃんと言いなさい、大きな声で」
「美紀の、美紀のお、おマンコを強く、強く責めてっ」
 そんな背徳の言葉を口にした途端、美紀夫人の身体を電流のような快感が貫く。美紀夫人は狂乱したかのように絹代夫人に向かって叫ぶ。
「き、絹代様っ、美紀も、美紀もいきそうっ」
 歯を食いしばるようにして大塚順子の責めに耐えていた絹代夫人は、美紀夫人のその声を聞いて「ああっ、美紀様っ、いっても、いってもいいのねっ」と喜びの声を上げる。
「絹代様っ」
「美紀様っ」
 再び互いの名を呼び合った二人の美夫人は見事なまでに呼吸を合わせ、官能の頂点を極めるのだった。
「い、いくっ、いきますっ」
「わ、私もいくっ」
 美紀夫人と絹代夫人は喚くような声を上げると、同時にその官能味溢れる裸身を激しく痙攣させる。二人の美夫人の媚肉が収縮し、股間に突き立てられた大小の筒具を強く締め上げる。
 美紀夫人と絹代夫人の凄まじいまでの崩壊の様に、観客たちは揃って痴呆のような顔つきで、呼吸をするのも忘れたかのように見入っているのだった。
 二つの裸身の痙攣が収まったところで、春太郎と順子はそれぞれ美紀夫人と絹代夫人の股間に突き立てられた筒具をゆっくりと抜く。
「まあ、凄い。湯気が立っているわ」
 美紀夫人の熱い樹液に濡れた筒具をしげしげと眺めながら、春太郎は淫靡な笑みを浮かべる。
「よほど気持ちが良かったのね。というより、こういう風にされるのが案外とお好きなんじゃない、村瀬の奥様」
 春太郎はそうからかいの言葉を浴びせながら、手に取った張り型で美紀夫人の頬をつつくのだった。
「こっちも凄いわ。まるでお漏らしになったみたいにびしょびしょよ」
 順子も絹代夫人の秘奥に突き立てられた筒具を抜き、夫人の女の露にまみれたそれをしげしげと眺める。
「淫婦の正体がすっかりばれちゃったわね、奥様。これからは家元夫人でございなんて気取っても様にならないわよ」
 順子はケラケラ笑いながらそう言うと、絹代夫人の柳腰をぴしゃりと平手打ちするのだった。
 春太郎と順子は次に、二人の美夫人の双臀の蕾を抉っているねじり棒を、まるでワインのコルク栓を扱うような手つきでゆっくりと抜いていく。直腸内に深々と食い込まされていた二本の責め具が抜き取られたとき、二人の美熟女は同時に「ああ」と溜息のような声を漏らす。
「最後の仕上げに、観客の皆さまにしっかりと点検してもらいましょう」
 春太郎はそう言うと広間を埋め尽くす観客たちに「皆さま、美人人妻の特出しショーを始めるわ。そばにいらして」と呼びかける。
 やくざやポルノ業者たちがいっせいに美紀夫人と絹代夫人の前に群がる。官能の余韻に頭の中が霧がかかったようになっていた二人の美夫人も、異様な雰囲気にふと我に返り、脅えの表情を見せる。
 春太郎と順子は互いに頷き合うと、美紀夫人と絹代夫人の股間に手をかける。
「あ、な、何をなさるの」
 美紀夫人が当惑の声を上げるが、春太郎はかまわず「こういったショーの締めくくりにはお客様に奥の奥で見てもらうのがお約束なのよ」と言い、夫人の秘奥をぐいとくつろげる。
「あ、ああっ、そ、そんなっ」
 美紀夫人の狼狽の叫びとともに、夫人の花園がすっかり露わにされる。わずかに色素を沈着させたピンク色の肉襞の重なりを目にした観客たちはどっと歓声を上げる。