順子は満足げに笑うと、
「時造さん、二人が裸なのに自分だけ褌を穿いているのはおかしくないかしら」
「なんだ、やっぱりおかしな写真のモデルにしようってんじゃねえか」
「そんなことはないわよ。奥様とお嬢様があそこの毛まで剃り上げて、女の素顔を晒しているんだから、時造さんもつきあうべきだって言っているのよ」
「しょうがねえな」
 時造は六尺褌の結び目に手をかけて解くと、するすると白い布をはずしていく。黒々とした剛毛に覆われた時造の肉棒が露わになり、友子と直江は同時に「キャー」と黄色い声を上げる。
 真珠を何個も埋め込んだ時造の肉棒はすでに熱気を帯び、高々と屹立している。それを目にした順子は「噂には聞いていたけれど、見事なものじゃない」と満足げに頷く。
「奥様、今晩奥様を可愛がってくださるものをよくご覧なさい」
 順子に声をかけられた絹代は時造のそれにちらと目を向けるが、すぐに見てはならないものを目にしたかのように、慌てて目を逸らす。
「あらあら、目を背けちゃ失礼じゃない。奥様にとっては長いつきあいになるものなのよ」
 順子はそう言うと再びケラケラ笑うのだ。
 その間にも絹代、美沙江、そして時造の三人が並んだ姿を友子がカメラに収めていく。
「いいポーズを思いついたわ。奥様とお嬢様はその場にしゃがみ込んで」
 今度は何をさせるつもりなのかと、険しい表情になる絹代と美沙江の尻を、直江が再びパシッと叩く。
「言われたとおりにするんだよ。さ、早く」
 絹代と美沙江はひきつった表情を浮かべながら、その場にしゃがみ込む。
「それじゃ二人とも、時造さんのものを見ながら、片手で軽く持ち上げるようにするんだ」
 絹代夫人は愕然とした表情を順子に向けるが、順子は「早くするのよ。逆らうとさっきの計画を実行に移すわよ」と脅す。
 絹代夫人は命じられるまま片手で時造の剛直を支えながら、悲痛な表情をそれに向ける。
「美沙江、あなたもしなさい」
「で、でも、お母様」
「もうどうにもならないのよ。さ、早く」
 絹代はそう言うと覚悟を求めるように美沙江を見つめる。
「分かりました、お母様」
 美沙江は頷くと、母親を真似るように片手で時造のものを支え、涙に濡れた瞳を向ける。
「奥様はそれをじっと見つめながらこう言うのよ。頼もしいわ、主人のものなんか比べものにならないくらい逞しい、ってね」
 順子の言葉に友子と直江、そして見物の男たちは声を上げて笑う。
「お嬢様はこうよ。素敵だわ。お父様のものよりずっと大きくて太いわ」
 再び男たちの笑い声。絹代と美沙江はたまりかねたように声を上げて泣き始める。
「泣くなっていったでしょう」
 順子は苛立ったように怒声をあげる。
「さっさと始めないととんでもない目に遭うわよ。さあ」
 叱咤された絹代は時造のものをじっと見つめながら「た、頼もしいわ」と唇を震わせる。
「主人のものなんか、く、比べものにならないくらい逞しい……ああ……」
 夫人の嗚咽の声に被せるように美沙江が「す、素敵だわ」とかすれた声を上げる。
「お父様のものよりずっと大きくて太いわ」
 美沙江は絞り出すようにそう言うと、夫人と声をそろえてすすり泣くのだ。
「はい、そこで二人そろって、時造さんのものに口づけするのよ」
 順子の命令に、美しい母娘はもはやどうにもならないといった風に視線を交わし合い、屹立した肉棒に同時に口吻するのだった。
 その瞬間ストロボがたかれ、時造の剛直にひれ伏した絹代夫人と美沙江の姿が、フィルムに焼き付けられていく。夫人と美沙江はともに泣き笑いのような表情を浮かべながら、いつくもの真珠が埋め込まれた肉塊に舌を這わせているのだった。
「傑作な記念写真が撮れたわ。現像が出来たら、家元のご主人や後援会の会員に送ってあげるわ。お二人の晴れ姿を見て皆さんがどんなに驚くかと思うと、今からわくわくして来ちゃうわ」
 順子はそう言うと、甲高い声で笑いのだった。

「ああっ、あっ、ああっ」
 夏次郎と春太郎によって前後から責め立てられている美紀夫人の頭の中は麻のように乱れ、身体は火のように燃え上がっている。
 二人のシスターボーイの巧みな攻撃によって、閉ざされていた夫人の城門はいともたやすく突破され、本丸にいたるまで蹂躙され尽くされているのだ。
「ああっ、も、もう駄目っ」
 夫人は断末魔のような悲鳴とともに、熟れ切った裸身を電流に触れたようにブルブルと震わせる。
「また気をやったのね。奥様」
 春太郎はいったん攻撃を緩めると、夫人の太腿をピシャピシャ叩きながら尋ねる。
「……ハイ」
「何度目の絶頂か覚えている?」
「……分かりません」
「数え切れないほど気をやったということなのね」
 春太郎のからかいに、美紀夫人は頬を染めて顔を伏せる。
「ああ……も、もう、許してください」
 夫人が蚊が鳴くような声で哀願する。
「何を勝手なことを言っているのよ。奥様は何度も気をやって満足したかしれないけど、こっちは一度も発射していないのよ」
 どうしてくれるのよ、さあ、と笑いながら春太郎と夏次郎は、交互に夫人を突き上げる。
「ああっ、そ、そんなことを言われても」
 春太郎と夏次郎はケラケラ笑い合いながら、しばらくの間夫人に悲鳴を上げさせ続けていたが、ふと身体の動きを止め、
「それはそうと奥様、文夫さんの方をご覧なさい」
 夫人ははっと我に返ったような表情になり、文夫に目を向けるが、和枝の手によって粘っこく扱かれている文夫の肉棒が、先走りの露に先端を光らせながら隆々と屹立しているのに気づき、ハッと目を背ける。
「目を逸らしちゃ駄目よ。しっかりと見なさい」
 春太郎に再び突き上げられた美紀夫人は、おずおずと文夫に目を向ける。
 文夫はまるで少女のように恥じらいながら、美紀夫人の視線を避けるように顔を俯けているが、その男の部分は雄々しく勃起した姿を夫人の前に晒している。我が子のそんな動物的な反応を目にした美紀夫人は、背徳の恐怖に豊満な裸身を震わせるのだった。
「ご覧頂いたところで相談があるのよ、奥様」
 春太郎は夫人の耳元に囁きかける。夫人は恐ろしい予感に再び裸身を震わせる。
「息子さんの悩みを奥様に解決していただきたいのよ」
「ど、どういうことですの」
「どういうことって……分かるでしょう」
 春太郎と夏次郎は顔を見合わせてクスクス笑う。