ニュータウンの奴隷家族 第一部

第28話 深夜の秘密ショー(2)

香織はごく自然な流れで、小川の空いたグラスにビールを注ぐ。 彩香、すなわち加藤しのぶの坐ったボックス席では、二人の男達がしのぶの腰のあたりに手を回し、何ごとか囁いている。しのぶは時々嫌々をするように首を振るが、やがて頬を染めて根負けしたよ...
ニュータウンの奴隷家族 第一部

第27話 深夜の秘密ショー(1)

それから5日が経過した。 香織が店の灯を入れてから3時間ほどたったころ、40歳前後のサラリーマン風の男が現れた。 「いらっしゃいませ」 男はカウンターの中の香織をちらと見たあと、きょろきょろと落ちつかない様子で店内を見回す。 店内に...
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18.告白(2)

「ひ、浩樹が2年だった去年のことです。長尾先生がPTAの厚生部の学校側の担当で、役員会で親しく話しているうちに若くてハンサムな先生に惹かれ、いつの間にか男と女の関係になってしまいました」 「なんだと?」 私は激しい衝撃に頭を殴られたよう...
小説

17.告白(1)

「ちょ、ちょっと、どうするのよ」 里美のメッセージが画面に踊ります。 「こんなの一人で見させようって言うの?」 「何とか手掛かりを掴んでくれ、お願いだ」 「手掛かりったって……あっ、待って、東山さん、待ってよ」 私は会議室からログ...
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16.変化(5)

「わからないんですか? これはあきれた」 「まだまだ我々の教育が足らないようですな」 男たちが口々に呆れたような声を出します。 「昨日の役員会では会計の藤村の奥さんは、趣味のフラワーアレンジメントの素材をたっぷり用意していたぞ」 「...
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