「それではどうあっても、依頼を受けていただけませんか」 「申し訳ありませんが、別口をあたられた方が良いです。うちの事務所にはもうそれだけの調査をこなす力はありません。それよりも警察には届けられたのですか?」 「警察など、あてになりません。いえ、あてになるのならとうに遠山夫人も見つかっているはずでしょう」  その男──医学博士であり、京都の名門華道千原流の有力な後援者でもある折原源一郎はすがるような…
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