新 花と蛇(挿絵更新分)

新 花と蛇(挿絵更新分)

98.酒の肴(20)

「このおまるは京子も使ったもんだ。しっかりと当ててやったから伸び伸びと排泄しな」そんな言葉をかけられた久美子は恨みを込めた視線を川田に向ける。しかしそこにはもはや反抗心というよりは、女が本能的に男に対して見せる甘えや媚といったものすら含まれ...
新 花と蛇(挿絵更新分)

97.酒の肴(19)

「もちろん本気に決まっていますよ。娘の小夜子さんが僕の妻になり、お義母さんが僕の妾になる。そこで僕の村瀬宝石店に対する復讐は完結するのです。堅物の村瀬社長の奥様で収まっているよりは、よほど刺激的な経験をさせてあげますよ」「なんて事を……ああ...
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96.酒の肴(18)

「こ、こんなことをしても何もならないわ。刑務所に入る時間が長くなるだけよ」久美子が開き直ったような反発の言葉を吐いたので、川田は田代や森田と顔を見合わせる。「今に見なさい。兄さんがあなたたちをみんな捕まえて、牢屋にほうり込んでやるから。笑っ...
新 花と蛇(挿絵更新分)

95.酒の肴(17)

「この屋敷では奴隷はすべて連帯責任。一人が受ける責めは皆が受けるんや」そんな風に義子に決めつけられた久美子は気弱な視線を両隣の美紀と絹代に向ける。久美子と同様、その部分を吊り上げられ、筆で責め上げられていた美紀と絹代はもはや声を上げる気力も...
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94.酒の肴(16)

「言わないのなら言えるようにしてあげるわよ」マリが滑車から垂れ下がった糸に手をかけると、思い切り引く。たちまち花芯が限界まで引き伸ばされ、久美子は絹を引き裂くような悲鳴を張り上げる。「ああっ! ち、千切れちゃうっ!」久美子が狼狽のあまりそん...
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