新 花と蛇(挿絵更新分)

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192.肉の狂宴(5)

「そ、そうはさせないわっ」 京子は山崎に必死の表情を向ける。 「山崎さんっ、お願いっ。この人たちのことを二度と追求しないと誓って! わ、私のことは忘れてっ」 京子が涙声で山崎に呼びかけたのを聞いた美津子と小夜子が思わずもらい泣きの声を上げる...
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191.肉の狂宴(4)

「うっ……」 男二人掛かりの力に抗しかねて山崎は全裸のまま立たされる。あらわになった山崎の股間の逸物が半立ちになっているのを見た川田と吉沢は声を上げて笑い出す。 「なんだ、その様は」 「恋人が黒人にハメられているのを見てチンポコおっ立てるな...
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190.肉の狂宴(3)

いや、それだけではない。本心かどうかはともかくとして、京子ははっきりと山崎に対する裏切りの言葉を吐いたのだ。 恐ろしい誘拐犯からどんな目にあっても、たとえ身体は屈することがあっても心まで屈することはないはずだ。いや、屈しないで欲しいというの...
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189.肉の狂宴(2)

「美っちゃん、ごめんっ」 文夫は美津子に詫びながら猛然と腰を突き上げる。そんな文夫の人が変わったような激しい動きに翻弄されながら、美津子は心の中に苦い嫉妬が湧き上ってくるのを感じている。 (文夫さん……小夜子さんの姿を見て興奮しているんだわ...
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188.肉の狂宴(1)

また、三組の男女の中央では赤銅色の肌に不動明王の入れ墨を彫った褌一丁の男が、片手に竹刀を持ってうろうろと歩き回り、時折罵声混じりの指示を飛ばしながら京子や小夜子、そして文夫や美津子の尻をひっぱたいているのだ。 山崎が初めて目にするその男――...
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187.静子夫人の絶望(11)

「なかなか息が合っているじゃない」 銀子が感心したようにそう言うと、朱美が「案外静子夫人がおフランスへ留学している間、この二人、レズの関係だったのかもね」と答える。 「まさか。あんたとあたしじゃあるまいし」 銀子と朱美のそんな会話も耳にはい...
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