アーカイブ: 3月, 2018 - ページ 2

新花と蛇

83.酒の肴(5)

「一人だけ良い子になりやがって。恥を晒した奥様たちに申し訳ないと思わないのかいっ」  銀子は怒声を上げると青竹を振り上げ、久美子の背中に力任せに叩きつける。 「ああっ!」  という悲鳴がホームバーに響き、久美子の滑らかな背中に赤い蚯蚓脹れが浮かび上がる。 「謝れ、謝るんだっ!」  ピシッ、ピシッと背中を青竹で続けざまに打たれる久美子は、銀子に命じられるまま「ご、ごめんなさいっ!」と絶叫するように繰…
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変身(妻物語版)

変身(25)

「教えて欲しいことがある」 「なんでしょう?」 「あんた、女の前では関西弁を隠すのか?」 「そんなことはありません。これが地ですし、女を口説く時はむしろ関西弁の方が便利です」 「なら、どうして妻の前では関西弁を抑えていた?」 「それは簡単です。ご主人が標準語でしゃべるからです。奥さんからの希望でした」 「あと一つ聞いても良いか」 「はい」 「妻の……その、お尻の処女を奪ったのか」 「奪っていません…
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新花と蛇

82.酒の肴(4)

 絹代の羞恥の丘はいかにも楚々とした風情の繊細な秘毛に覆われ、美紀のその部分は艶やかな濡れ羽色で、むっとするような女らしさを醸し出している。  そして久美子の若草はしっかりと生い茂り、見るものに野性味さえ感じさせる。そんな三者三様の女の秘丘だが、いずれも羞恥と屈辱、そして切迫した尿意のせいかフルフルと小刻みに震えているところが滑稽なまでに哀れっぽい。  女の羞恥の部分も露わにした人文字型という言語…
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新花と蛇

81.酒の肴(3)

「う、嘘でしょう。そんな惨いことが出来るはずがありませんわっ」  美紀はようやく唇を震わせながら抗議をする。  小夜子と文夫を誘拐された後、一千万円の身代金を犯人が要求して来た時、美紀は二人の身を案じるあまり、犯人にすんなり金を渡すことを主張した。  しかし、小夜子たちの誘拐が静子夫人を始め、遠山家令嬢の桂子や文夫の恋人である美津子、そして美津子の姉の京子の誘拐・失踪と一連の流れにあると判断した山…
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変身(妻物語版)

変身(24)

 私は翌日、会社には医者に立ち寄ると連絡して春日に会うことにしました。  今回は会社の近くの喫茶店は避け、駅の近くの公園に春日を呼び出しました。朝の公園は人も少なく、周囲に話を聞かれる心配がありません。  春日はほぼ時間どおりに、中年太りの身体を揺すりながらやって来ました。 「どうも、わざわざ近くまで来ていただいて申し訳ありません。本来なら私の方が出向かなければならないところですのに」  春日は深…
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