アーカイブ: 2月, 2020
282.相姦の刻(2)
「山崎さん、ねえ、もっと大きく、堅くして……それじゃあ、く、久美子さんを自分のものにすることは出来ないわ」 京子はそんなことを山崎に囁きかけながら、その肉棒をやわやわと揉み上げる。そして、山崎のそれが徐々に鎌首をもたげてくると、舌先をその先端にチロチロと這わせて、鈴口の辺りを刺激するのだ。 「あ、あっ、きょ、京子……」 衆人環視の前で恋人である京子によって責め立てられている山崎は、身体が凍り付…
281.相姦の刻(1)
田代屋敷の二階の奥座敷に設置された舞台の中央で、鎖によってX字型に固定された山崎の裸身に、妹の久美子がその裸身をしっかりと重ねているのだ。久美子はその官能的に盛り上がった尻を悩ましげに揺さぶりながら、翳りを失った秘丘を山崎の硬化した肉棒の形を確かめるようにすり合わせている。 血を分けた兄妹が演じる背徳の交姦を、山崎の宿敵とも言える森田組のやくざや葉桜団の女たちが見守り、卑猥なからかいの声を浴び…
280.被虐の兄妹(7)
「許して、兄さんっ」 久美子の頬を涙が伝い落ちる。山崎の肉棒が極限までそそり立ったのを確認した銀子は久美子に「ストップ」と声をかける。 「それ以上続けたら探偵さんの拳銃が暴発しちゃうわ。そんなことになったらもう一度弾を込めるのが大変よ」 銀子はそう言って笑うと久美子に「手を使うのはやめて、今度は唇と舌でお兄さんを愛してあげなさい」と命じる。 「そんな……」 久美子はひきつった表情を銀子に向け…
279.被虐の兄妹(6)
「ぐ、ぐううっ」 脂汗を流しながら山崎が裸身を悶えさせる様子を、座敷を埋めた観客たちはさも楽しげに見守っている。 舞台の上では久美子が手に持った蝋燭で山崎の陰部を炙っている。蝋燭の火が陰嚢をさっと嘗めるたび、山崎は猿轡の下で獣のような呻き声を上げるのだった。 妹によって男性器を残酷に責められる――その激烈な汚辱と苦痛に山崎はもはや失神寸前の状態にある。一方の久美子は兄が苦痛に悶えるのを血走っ…
278.被虐の兄妹(5)
舞台は変わり、背景には地下室の石造りの壁のような書き割りが置かれている。スポットライトに照らされた中央には山崎が相変わらず猿轡を噛まされた全裸のまま、両手を天井から垂らされた鎖で吊られ、両肢を大きく開かれてこれも床の鎖に繋がれている。 舞台後方には森田組のやくざたちが腕組みをしてずらりと並んでいる。 舞台左手に新たなスポットライトの輪が浮かび上がり、パンティ一枚の久美子が銀子と朱美、そして義…