28.激しい調教(9)

「千原流の家元もああなっちゃあ、おしまいやね」
「これからは花電車の家元として生きていくしかないんとちゃうか」
大塚順子とともに元のご主人である千原美沙江に対する調教をたっぷりと見物した直江と友子の二人の不良少女は、キャッキャッと笑いあいながら階段を降りている。
葉子と和枝はいまだ可憐ささえ残している美沙江が、涙を流しながら尺八の稽古に励む様子がすっかり気に入ったのか、いまだ鬼源の調教を見学しているのだ。
「大塚先生、次はどこへ行くの」
「決まってるでしょ。家元の次は千原流華道後援会長さまのところよ」
「わあ、そりゃあ楽しみや。珠江夫人にはしばらく会っていないさかいな。どないな風になってるやろ」
三人の悪女は階段を降りると、一階のチンピラ部屋の前にある倉庫へとやってくる。
扉を開くと薄暗い倉庫の中では、天井から吊るされた裸電球に照らされた三人の男女が、奇妙な姿勢で絡み合っていた。
素っ裸の上半身を折り曲げ、むっちりとした太腿を大きく開き、成熟した双臀をこちらへ突き出しているのはなんと、医学博士夫人であり千原流華道の後援会長、折原珠江その人であった。
もう二人の男はシスターボーイの春太郎と夏次郎で、二人がかりで珠江夫人の豊かな尻にとりついている。
春太郎と夏次郎が双臀の上で蠢くたびに、珠江夫人は「オオッ、オオッ」と獣のようなうめき声を上げているが、その中にはどことなく甘えるような艶っぽい響きがあるようだ。
「どう、奥様。お尻の穴にまでキッスされるご感想は?」
「ご主人にもこんなことをしてもらったことはないでしょ?」
春太郎と夏次郎は交互に珠江夫人の菊の蕾にしゃぶりつき、柔らかな肛門に舌を差し入れるようにして愛撫を続けている。
「ああっ! も、もうっ、堪忍してっ」
珠江夫人はたまりかねたように二人の変質人間にかかえられた双臀を左右に振った。
珠江夫人は既に一時間以上も、春太郎と夏次郎言うところの「Aコース」の責めを受けていたのだ。
「あらあら、お行儀が悪い奥様ね。大きなお尻を振ったりなんかして」
「Aコースはまだ半分も終わっていないわよ。以前、私達、京子のお尻の穴ばかりを3時間ぶっ続けで責めてやったことがあるのよ」
春太郎と夏次郎はゲラゲラ笑い合うと夫人の豊かな尻を交互にひっぱたく。
「あの時は面白かったわ。あのお転婆娘が最後は、許してっ、許してって大粒の涙を流してたわ」
「でも、そういいながら、お尻の穴を生き物みたいにピクピクさせて悦んでいたじゃない? あれ以来京子ったら、すっかり病み付きになったみたいで、前を責めてもすぐに後ろを一緒に責めるようおねだりするようになったもの」
二人のシスターボーイのおぞましい言葉を聞いて、珠江夫人は羞恥と屈辱、さらに恐ろしさのあまり号泣する。
「楽しそうなことしてるじゃない」
大塚順子にいきなり声をかけられて、春太郎と夏次郎は驚いて振り向く。
「まあ、びっくりした。大塚先生じゃない」
「いつの間に入って来たの? ちっとも気がつかなかったわ」
春太郎と夏次郎以上に狼狽したのが珠江夫人である。家元の美沙江と自分を地獄に陥れた張本人ともいえる大塚順子に、羞恥の極限ともいうべき姿を見られる屈辱に、珠江夫人は身も世もないといった風情で悶え抜くのだった。
「いま、珠江夫人のお尻の穴を特訓しているのよ。見物していらっしゃらない」
「それも良いけれど、折角だから少しあそばせて欲しいわ」
順子は身体を折らんばかりに恥じらっている珠江夫人の、逞しいばかりに実った双臀を面白そうに見つめる。
「そうね。それじゃあ、私たちの調教の成果をお見せしましょう。これなんかどうかしら」
春太郎は順子に、奇妙な数珠のようなものを渡す。それは大きさの違ういくつかの玉を一本の紐で通したものである。
「アナルビーズっていう玩具だけど、段々玉が大きくなっているのが特徴よ」
なるほど、と大塚順子はすぐにその奇妙な責め具の用途を理解し、珠江夫人の背後に回る。
「大塚先生にこんな風に調教をお願いするのよ、奥様」
夏次郎におぞましい言葉を耳元で囁かれ、夫人は嫌々と首を振る。
「家元のお嬢様を同じような責めに合わせてもいいというの?」
「ああ……そ、それだけは……」
「それなら早く大塚先生におねだりしなさい」
珠江夫人は切羽詰まったような表情で、震える唇を開く。
「お、大塚先生――た、珠江のお尻の穴にいたずらなさって下さい――」
そう言うと珠江は耐えられなくなったのか、わっと声を上げて泣き出す。
「何も泣くことはないじゃない」
春太郎は甘ったるい声を上げながら滑らかな夫人の背中を撫でる。
「それにしてもあの勝ち気な珠江夫人も随分と気弱になったものね」
「若いチンピラたちに三日三晩も犯されてセックスの悦びを骨の髄まで知ったからかしら」
「ああ……い、言わないで……それは言わないでください」
春太郎と夏次郎の残酷なからかいに、珠江夫人は嫌々と首を振る。順子はそんな珠江夫人に近づくと、いきなり頬をぴしゃりと平手打ちする。
「何を甘えた態度を取っているの」
驚いた表情を向ける珠江に順子が言い放つ。
「奥様はチンピラたちに身体を汚されたの。もう二度とご主人の前に出ることは出来ない女になったのでしょう?」
「ハイ……」
順子に決めつけられた珠江はがくりとうなだれる。
「それに奥様は森田組の永遠の奴隷になることを誓ったのよ。こうなったら度胸を決めて堂々と調教受けるのよ」
「わかりました……」
珠江夫人はすすり上げながらうなずくと、さっと顔を上げる。
「メソメソしてごめんなさい。大塚先生、調教をお受けしますわ。珠江の――珠江のお尻を苛めてください」
「良く言えたわ」
順子は満足げに笑うとアナルビーズを取り上げ、一番小さな玉を夫人の菊蕾にそっと押し当てる。
「あ、ああ……」
さすがに激しい羞恥を感じた珠江は、小さく悲鳴のような声を上げるが、その菊蕾はまるで生き物のように口を開き、柔らかな収縮を見せながらビーズの玉を呑み込んでいく。
「まあ、驚いたわ。あっさり呑み込んだじゃない」
順子がわざとらしく驚いたような声を上げると、友子と直江が迎合するような笑い声を上げる。
「案外隅に置けないわね、奥様って。いつの間にこんな芸を身につけたの?」
「ぞ、存じませんわ……」
珠江は頬をうす赤く染めて俯く。順子はそんな珠江に頼もしささえ感じながら次のビーズ玉をそっと菊穴に押し当てる。
「さあ、こうしてビーズを口のところに当てて上げるから、お尻の穴を収縮させて呑み込みなさい」
「そ、そんなこと……無理ですわ」
「無理かどうか、一度やってみるのよ」
「ああ……」
切羽詰まった珠江は順子に命じられた行為を開始する。
「ほらほら、膨らんだ、膨らんだ」
「まったく器用なもんや、この奥さん」
隠微な菊の花弁を膨らませ、懸命にビーズ玉を呑み込もうとする珠江夫人に友子と直江は、しきりにからかいの声を浴びせかけるのだった。

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