「空手使いのお嬢さんが、随分可愛いことを言うようになったじゃないか」
「お望みどおり、よく調べてやりましょうや」
森田がそううなずくと、田代と久美子の秘唇の両側を摘み、左右にぐっと引っ張るようにする。
「ああっ!」
女の羞恥の源を開帳させられた久美子は思わず狼狽えたような声をあげる。久美子の蜜壷はあますところなく暴かれ、細かく畳まれた肉襞や、その奥の処女の証しまで男たちの目の前にさらけだしている。
激しい羞恥を感じるよりも、頭の芯まで苛むような掻痒感を一刻も早く解消したい久美子は、マリに教えられた次の言葉を口にする。
「お、おマンコを調べるだけじゃ嫌ですわっ。久美子の、久美子のお尻の穴もよく調べてくださいっ!」
「それじゃあお望みどおり調べてやるぜ」
森田は久美子の双臀の肉に手をかけ、ぐいとおし開く。細かな襞に縁取られた菫色の久美子の菊花が露わになる。
「竹田と堀川の奴、ケツの無駄毛まで剃りあげたみてえだな。赤ん坊みてえにつるつるだぜ」
久美子の隠微な穴は田代と森田の視線を浴びてピクピクと生き物のような収縮を見せている。
女の最奥の羞恥を憎い男二人の前に晒さねばならない羞恥と屈辱に、久美子はさすがに顔を真っ赤にして、歯をカチカチ噛み鳴らしている。
「さ、これが最後よ。思い切って言うのよ」
「きちんと言えたら痒い所をほぐしてやるで」
マリと義子に二つの乳首をくすぐられながら、久美子は死んだ気になって口を開。
「ああ――社長様、親分様」
久美子はさも切なげな声をあげる。
「久美子は、久美子はただ今ご覧いただいているおマンコも、お尻の穴もお二人に捧げ、一生を森田組の肉奴隷として生きてまいりますわっ」
そう口にすると久美子はさすがにあまりの惨めさに胸が詰まったのか、わっと泣き出す。
「よく言えたわ、久美子」
マリと義子はそう言うと、シクシクと嗚咽している久美子の花芯を吊ったテグス糸を緩め、手に持った刷毛で、田代によって大きく開かれた久美子の秘奥の入り口あたりをくすぐる。
「あ、ああっ、い、いいっ!」
痒みがほぐされる身体が溶けるような感触に久美子は思わず絶叫し、逞しいまでに張り出した双臀を激しく揺さぶるのだ。
「ここも痒いんでしょう、どうなの?」
マリは次に刷毛の先で、森田によってあからさまにされている久美子の菊花を刺激する。
「そ、そこっ、そこよっ!」
散々焦らされた末に掻痒感をほぐされる、脳髄がしびれるような快感に久美子は我を忘れたような声をあげる。
「本当に柔順な奴隷になると誓うのね?」
「ち、誓いますっ!」
「お兄さんも森田組の奴隷にしちゃうけど、いいわね?」
「か、かまいませんわっ――兄も久美子同様、森田組の奴隷にしてくださいっ!」
久美子はそんな自分の言葉に被虐的な性感をかき立てられたかのように、火照った身体を悩ましげにくねらせる。
二人のズベ公と久美子のやり取りを、田代と森田、そして川田と鬼源はさも満足そうな笑みを浮かべながら眺めている。
「そ、それよりも早くこの痒みを――もっと、ああ、お願い――」
美麗な裸身を切なげにくねらせる久美子の姿からは、これが私立探偵である兄の助手として、空手を駆使して男たちを相手に大立ち回りを演じた鉄火娘だとは信じられない。森田組にまた一人、上物の奴隷が入荷したことを確認した四人の男たちはニヤリと笑い、頷き合うのだった。
「そんなに痒いんだったら、ほぐしてやってもいいぜ。こっちは手が余っているんだ」
川田がからかうように声をかけると、久美子はさも恥ずかしげに頬を染め「お、お願いしますわ」と頷く。
「その前にどこが痒いのか、殿方たちに教えんとあかんやないか。森田組の奴隷は一にお色気、二にご主人様への感謝の気持ちや。ええ、わかったか、久美子」
義子にピシャリと尻を叩かれた久美子は「は、はい、わかりました」と素直に返事をする。
「痒い、痒いのよ――久美子のおマンコとお尻の穴、そ、それにクリトリスが――」
久美子は紅生姜のように赤く顔を染め、義子に教え込まれた卑猥な言葉を口にする。そんな久美子の姿からは匂うような色気を感じた田代と森田、そして川田は久美子の傍らにふらふらと吸い寄せられる。
「ああ、お願い――掻いて――久美子の痒いところを優しくほぐして」
久美子は甘えるような声音で男たちに呼びかける。今の久美子には森田や田代たちに対する恨みも嫌悪感もない。彼らは久美子の脳乱の源を優しく取り除いてくれる救いの主だった。
「お願い――ねえ、早く――」
久美子はむずがるように双臀をくねらせる。マリと義子はニヤリと笑うと田代と森田に刷毛を手渡す。二人の男は刷毛で、久美子の花芯と秘奥の入り口をそろりと撫で上げる。
「あっ、き、気持ち良いっ!」
それだけで頭が痺れるほどの快感を知覚した久美子は男たちがたじろぐほどの大声を上げる。
田代と森田は刷毛で久美子の敏感な箇所をこすり続ける。その度に久美子を苛んできた掻痒感は激烈なまでの快感へと変化して行く。
「ああっ、た、たまらないわっ!」
生まれて初めて味わう強烈な感覚。久美子は気を失いそうな快感の波に翻弄されながら、正気と狂気の間でたゆたっている。
こんな素晴らしい快感がこの世にあったとは――久美子は脳乱の極限の中、この痺れるような歓びを与えてくれた森田組の男たちや葉桜団の女たちに対する感謝の念さえ生じてくるのだ。
もっと、もっとこの快感を味わいたい。そのためなら何だってする――久美子の中にはそんな狂気めいた想念が湧き起り、久美子はマリと義子に教えられるまま、淫らな言葉を口にする。
「もっと、もっと久美子のクリトリスを掻いてっ!」
「ああっ、おマンコも一緒に苛めてくれなきゃ嫌っ!」
久美子が吐くそんな狂乱の言葉をマリと義子はさも楽しげに笑い合いながらテープレコーダーに記録していく。久美子が少しでも口ごもるとサクランボのような乳首を捻り上げたり、テグス糸を引いて久美子を痛め付けるが、もはや久美子にとってその程度の苦痛は快感を引き立てるための触媒に過ぎない。
いや、乳首やクリトリスに走る痛覚が、被虐の性感の中で快感に変化し、久美子をさらなる高みへと押し上げて行くのだった。
「お兄さんの山崎探偵には京子の件でも、今度の久美子の件でもすんでのところで一杯食わされるところだったわ。誘拐したら、私たちもゆっくりその恨みを晴らさせてもらうけど異存はないわね、久美子」
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