「ああ……き、絹代さん、久美子さん……美紀はとても不思議な気持ち……あなたたちはどうなの」
「美紀様……き、絹代も同じですわ」
「わ、私も……」
淫らな演技を続ける三人の美女たちは次第に必死になってきたように、そんな言葉まで掛け合う。
「お互いに声を掛け合うだけじゃなく、見ているお客も挑発するんだ。お前たちのお客はこの山崎だよ」
銀子はそう言うと、軽く握り締めた山崎の肉棒を高々と持ち上げるようにする。山崎のそれは今やはっきりと熱を帯び、膨らみを示し始めているのだ。
「へえ、さっき二度も精を吐いたばかりやのに、またそんなに硬くするやなんて、探偵さんも案外と好き者なんやね」
「本当だ、もうビンビンにしているじゃない。それだけ精力があり余っているなら、あと二、三回は射精しても平気じゃないかしら」
いったん責めの手を止めている義子とマリがそんなことを言い合う。
一方、山崎の隣りで川田と吉沢の二人掛かりで責められているダミヤは、前後の穴に塗り込められた淫薬がその効力を発揮してきたのか、猿轡の下から苦しげな声を上げながら悶え抜いている。
「へへ、どうだい。金髪の別嬪さんよ。二刀流の責めの感想は。ちっとは堪えたかい」
川田はそんなことを言いながらダミヤの秘奥を指でまさぐっている。すっかり潤いを見せているその部分は、指で蹂躙される度にピチャ、ピチャと淫らな音を立て、それがダミヤの汚辱感を一層かき立てることになる。
「うっ、うーっ!」
懸命に腰部を捩らせて川田の攻撃を避けようとするダミヤだったが、その動きを封じるように吉沢の指が、潤滑クリームを塗り込められてすっかり柔軟性を発揮しているダミヤの菊花に侵入する。
「うっ、ううっ!」
その瞬間、痺れるような快感を知覚したダミヤは狼狽えたように身悶えるが、川田と吉沢の同時攻撃はその勢いを弱めることもなく、ダミヤの官能の源泉を蹂躙して行くのだった。
「この女、ケツの穴もなかなか感じるみてえだぜ」
「へえ」
吉沢と川田はそう言い合いながら淫靡な笑みを交わし合う。
「よ、金髪の別嬪さん、あんた、亭主におカマを掘られたことはあるのかい?」
猿轡をかけられたダミヤは汚辱と快感の入り混じった鋭い感覚をこらえながら、川田の質問の意味が分からないという風に眉をしかめている。
「ここんところでセックスをしたことはあるのかと聞いているんだ」
吉沢がふしくれだった指先でダミヤの菊花をぐいと抉ると、ダミヤは必死で首を振る。
「へえ、ここは処女って訳かい。フランスじゃ日本よりもずっと進んでいるのかと思っていたが、意外だね」
川田はそんなことを言いながらダミヤの前門を責め上げている。
「うっ、うぐっ……」
二人掛かりの責めにますます情感が迫ってきたのか、ダミヤは苦しげな声を上げながら白磁の裸身を小刻みに痙攣させる。
山崎が銀子と朱美に、ダミヤが川田と吉沢によって淫虐な責めを受ける中で、久美子、美紀、そして絹代の三人の淫らな鈴縄踊りはついに最高潮に達する。
「あ、ああっ、もうっ、駄目っ!」
真っ先に久美子が断末魔の絶叫を上げると美紀が「だ、駄目よっ、久美子さんっ」と慌てたような声を出す。
「き、絹代さんっ、まだなのっ。三人合わせなければ私たちっ」
「ああ……ま、待って、もう少しなのっ」
美紀にせきたてられた絹代は焦って激しく腰を揺り動かす。なんとか呼吸を合わせようと必死さを示している三人の美女の淫靡な中にも滑稽な様子に、義子とマリは顔を見合わせて笑い転げる。
「ほらほら、奥様、急がないと置いていかれるで」
「美沙江とレズのコンビを組まされてもいいの?」
義子とマリはそんなことを言いながら、絹代の形の良い尻をパシパシ叩くのだ。
「ね、ねえっ。誰か、き、絹代のおっぱいを揉んでっ!」
切羽詰まった絹代夫人がそんな言葉を口にしたので、義子とマリはさらに大声で笑い出す。
「千原流華道家元夫人の頼みや。きいてやらんと罰があたるからな」
義子はそう笑いながら絹代の背後に回り、弾力のある乳房を揉み上げる。
「ほらほら、奥さん。こんなに乳首をしこらせてるやないか。遠慮せんともっと潮を噴くんや。美紀夫人や久美子に負けたらあかんで」
「あっ、ああっ!」
コリコリと尖った乳首を指先でいたぶられた絹代は悲鳴のような声を上げる。
「み、美紀様っ。私、もうっ」
絹代の断末魔の声を聞いた美紀は、「いいわねっ、一緒に行くわよっ」と呼びかける。
「う、ううっ!」
その声を待ち切れないと言った風に久美子が悶絶すると、美紀が「い、いくっ」と声を上げ、全身を激しく震わせる。ほぼ同時に絹代が「ああっ、いきますっ」という声とともに優美な裸身を痙攣させる。
三者三様の散華の様子を目の当たりにした山崎の官能も、銀子と朱美の巧みな同時責めにあっけなく頂点に達し、身体の底から溶岩が吹き出すような勢いで白い奔流が迸る。
そしてそれに引き込まれたように、ダミヤもまた前後から川田と吉沢に抱え込まれるようにしながら、被虐の絶頂を迎えるのだった。
「三人揃って気をやり合うなんて、なかなかのもんじゃないか。お見それしたね」
「まったくだ。十分ショーの見世物として通用するんじゃないか」
田代と森田がが満足げに頷き合うと、銀子が「あら、社長も親分もちょっと甘いんじゃないですか」と口を挟む。
「今のは微妙に呼吸が合っていなかったわ。どう思う、朱美」
「そうねえ……」
朱美がわざとらしく腕組みをしたまま首をひねる。
「確かに三人同時とは言えないわね。久美子がいくのがどう見ても他の二人よりも早かったし、絹代夫人もほんの少し遅れたように見えたわ」
「やっぱり朱美もそう思う?」
「そうよ、むしろ山崎探偵と金髪の別嬪さんの方がぴったりあってたんじゃない」
朱美の言葉に義子とマリがぷっと吹き出す。
「すると、初めの約束どおり美紀夫人は小夜子と、絹代夫人は美沙江とレズのコンビを組むことに決定だね」
銀子の言葉に美紀と絹代は同時に青ざめる。川田と吉沢はまた銀子一流のいたぶりが始まったと苦笑しあっている。
「待って、待ってくださいっ!」
悲痛な声を上げる久美子に、銀子はわざと冷たい視線を向ける。
「私が悪いのです。私が我慢できなかったから」
「そうよ、久美子が悪いのよ。だけど悪いのはそれだけじゃないわ」
銀子はピシャリと言い放つ。
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