新花と蛇

316 母娘無惨(2)

そういうと美沙江は泣き笑いのようなぎこちない笑みを浮かべる。「何しているのよ、奥様。笑いなさい」 順子にせき立てられた絹代はひきつった笑顔を浮かべる。その瞬間、友子がシャッターを切り、パシャッという無情な音と同時に、ストロボの光が母娘の肌を...
新花と蛇

315 母娘無惨(1)

「絹代夫人と美沙江嬢の断髪式は時造さんに行ってもらうつもりだったんだけど、時造さんは自分は手先が器用じゃないから断髪そのものはあたしたちに頼みたいって」 順子がにやにや笑いながら説明する。「それと、折角断髪式をやるのなら他のお客さんも呼んで...
新花と蛇

314 桂子の告白(4)

「そりゃまたどうして」「文夫さんとコンビを組むことになったんで、彼の身体に合わせてもらおうと思ったんです」「文夫って、例の村瀬宝石店の?」「はい」 桂子は恥ずかしげに頷く。「もうちょっと足を開いてくれ」「はい」 岡田の要求に、桂子は素直に伸...
新花と蛇

313 桂子の告白(3)

「私、そんなこと出来ないって断ったんですが、どうしてもって言われたので」「ぶったのかい」「はい」 桂子は頷く。「最初は軽く叩いていたんですが、もっと強くって言われて、そのうちに私も本気になって、自分の手が痛くなって、ママのお尻も赤く腫れ上が...
新花と蛇

312 桂子の告白(2)

「せっかくなんで何か余興でもやらせてみましょうか。卵割りなんかどうですか」 銀子が男たちに尋ねると、岡田は「いや」と首を振る。「ショーは十分堪能させてもらったよ。それよりも、このお嬢さんと少し話をしてみたいな」 岡田の言葉に銀子と朱美は顔を...
新花と蛇

311 桂子の告白(1)

白熱したショーが終了し、岩崎や弟の時造、岩崎の妾や大塚順子といった一部の客がホストである田代によって割り当てられた部屋に引き上げた後、残りの客の多くは二階のホームバーに集まり、ショーの余韻を楽しむように歓談に興じていた。 岡田も、関口や石田...
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