変身(妻物語版)

変身(20)

春日は紀美子の勤める部署の次長のようです。銀行での出世の早さがどういったものなのか良く知りませんので、優秀なのかそうでないのか分かりかねます。電話が保留にさせる間、聞き慣れたクラシックのメロディが流れました。私は必死で気持ちを落ち着けます。...
新 花と蛇(挿絵更新分)

70.地獄巡り(8)

「まあまあ。乱暴はあかんな」珠江の陶器のような白く滑らかな肌に、涎をたらさんばかりの顔つきで見とれていた熊沢が声をかける。「折角の奇麗な肌に痣がつくやないか」熊沢はでっぷり太った体を重そうに起こすと、座敷の中央の珠江が立ち縛りになっている舞...
変身(妻物語版)

変身(19)

「流石に淫乱妻は表現力が豊かだな」 男は楽しげに笑いながら、旅行カバンの中から小さな羽帚を取り出します。「この前の復習だ。紀美子の性感帯を上から順番に言え。間違えたらお仕置きだからな」「いやーー、今それをされたら」「イってしまいそうなのか」...
新 花と蛇(挿絵更新分)

69.地獄巡り(7)

「あんた、そんなことも知らんのかい」久美子が訝しげにたずねると、義子が再び呆れたような声を出す。「奥さん達のその白魚のような小指を切り落とすってことや。やくざの世界ではごく当たり前の仕置きやで」「何ですって」義子の言葉に久美子の顔がさっと青...
新 花と蛇(挿絵更新分)

68.地獄巡り(6)

(……!)姿見に映った自分の姿を目にした久美子は思わず絶句する。光沢のあるピンクのベビードールは薄い布越しに乳首がはっきりと透けて見え、何とも言えぬ卑猥さである。そんな衣装を身にまとっている姿が自分だとは俄に信じられないほどである。美紀と絹...
新 花と蛇(挿絵更新分)

67.地獄巡り(5)

絹代は口惜しげに眉をしかめながら、久美子に身体を近づけて囁く。「久美子さん、本当に助けは来るんですの?」「ええ、間違いありませんわ」久美子は小さく頷く。「でも、先程申し上げた通り、早くても明日の午前中だと思います。今夜は何があってもじっと耐...
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