小説

新 花と蛇(挿絵更新分)

209.奴隷のお披露目(9)

「あっ、ああっ、お、おやめ下さいっ」お小夜は慌てて悲鳴を上げるが、あっと言う間に湯文字は解かれ、お小夜の雪白の素裸がついに露わになる。「お坊ちゃんの方も脱がせて上げるよ」朱美もまた文之助の褌を手際よく脱がせていく。「やっ、やめろっ。やめぬか...
新 花と蛇(挿絵更新分)

208.奴隷のお披露目(8)

「たとえ森田組や田代社長の側が乗り気じゃなかったとしても、千代夫人は森田組にとって大口のスポンサーだからな。なかなかその意向には逆らえないさ。しかし……」「しかし、何なの?」「岩崎一家が本格的に乗り出してくるとしたら話は別だ。岩崎一家の資金...
新 花と蛇(挿絵更新分)

207.奴隷のお披露目(7)

「皆さま、お待たせしました。これより森田組専属俳優のお披露目ショー、昼の部を開始いたします。私たちがショーの進行役を務めさせていだたく葉桜団の義子と」「マリでーす。よろしくお願いします」義子と名乗った関西訛りの少女とマリがそう言うと、ぺこり...
新 花と蛇(挿絵更新分)

206.奴隷のお披露目(6)

菊の間を出た町子、岡田、関口そして石田の四人はマリによって二階の奥座敷に案内される。十畳の和室を二間ぶち抜いたその部屋は、中央奥に黒い幕が引かれた舞台が設置されており、その前にはすでに、おそらくは二〇人を超えるであろう客たちがずらりと並んで...
新 花と蛇(挿絵更新分)

205.奴隷のお披露目(5)

岡田や関口は初耳のようだが、町子はこの人間花器を目にしたことで、これまで湖月流華道が週刊誌やテレビで取り上げられたのを思い出している。それは公共の場所で女の裸体を花器として使用した生け花を披露した家元の順子やその弟子が猥褻物陳列罪で逮捕され...
新 花と蛇(挿絵更新分)

204.奴隷のお披露目(4)

「そいつはちょっと苦しい理屈だな」「私たちのことはどうでも良いじゃない」苦笑する関口を遮るように、町子はアルバムのページをめくり、ギリシャ彫刻を思わせる少年の裸像を指さす。「こっちの男の子は誰なの?」「それは誰だったかな……男にはあまり興味...
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