小説

新 花と蛇(挿絵更新分)

83.酒の肴(5)

「一人だけ良い子になりやがって。恥を晒した奥様たちに申し訳ないと思わないのかいっ」銀子は怒声を上げると青竹を振り上げ、久美子の背中に力任せに叩きつける。「ああっ!」という悲鳴がホームバーに響き、久美子の滑らかな背中に赤い蚯蚓脹れが浮かび上が...
変身(妻物語版)

変身(25)

「教えて欲しいことがある」「なんでしょう?」「あんた、女の前では関西弁を隠すのか?」「そんなことはありません。これが地ですし、女を口説く時はむしろ関西弁の方が便利です」「なら、どうして妻の前では関西弁を抑えていた?」「それは簡単です。ご主人...
新 花と蛇(挿絵更新分)

82.酒の肴(4)

絹代の羞恥の丘はいかにも楚々とした風情の繊細な秘毛に覆われ、美紀のその部分は艶やかな濡れ羽色で、むっとするような女らしさを醸し出している。そして久美子の若草はしっかりと生い茂り、見るものに野性味さえ感じさせる。そんな三者三様の女の秘丘だが、...
新 花と蛇(挿絵更新分)

81.酒の肴(3)

「う、嘘でしょう。そんな惨いことが出来るはずがありませんわっ」美紀はようやく唇を震わせながら抗議をする。小夜子と文夫を誘拐された後、一千万円の身代金を犯人が要求して来た時、美紀は二人の身を案じるあまり、犯人にすんなり金を渡すことを主張した。...
変身(妻物語版)

変身(24)

私は翌日、会社には医者に立ち寄ると連絡して春日に会うことにしました。 今回は会社の近くの喫茶店は避け、駅の近くの公園に春日を呼び出しました。朝の公園は人も少なく、周囲に話を聞かれる心配がありません。 春日はほぼ時間どおりに、中年太りの身体を...
新 花と蛇(挿絵更新分)

80.酒の肴(2)

しかしながらやくざとしては二流以下だった森田は、それまで田代というスポンサーの屋敷に寄生する代わりにもっぱら彼の変質趣味を満たすための材料を提供することで細々と生きて来たのであり、警察や山崎の網にかからなかったのも無理もないといえる。一方の...
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