『肉体の賭け』は鬼六さんの著作の中で、『花と蛇』に次いで映像化された回数が多い作品ではないかと思います。

まずはにっかつの『縄化粧』。ただしこれは『肉体の賭け』が原作となっていますが、実際は似ても似つかぬお話です。にっかつできちんと(?)映画化されたのは『黒髪縄夫人』で、姉の絹代は志麻いずみ、妹の久美子は早野久美子が演じています。監督はベテラン渡辺護。脚本は鬼六さんご本人。

三回目はピンクパイナップルの『肉体の賭け』。絹代は平沙織、久美子は杉田恵美。監督は「ピンク七福神」の一人、上野俊哉。脚本はまたしても鬼六さん。

四回目は再びピンクパイナップルで『紅姉妹』。絹代はベテラン小川美那子。久美子は沢木まゆみ。今回は鬼六さんが脚本だけでなく監督も担当。

以上を見ても、『肉体の賭け』は鬼六さんにとって非常に思い入れの深い作品ではないかと考えられます。なにせ、最初の原作無視の『縄化粧』以外は、すべて自分が制作に関わっている訳ですから。

鬼六さんの代表作といえば『花と蛇』、『夕顔夫人』、『鬼ゆり峠』、『肉の顔役』などが思い浮かびますが、『肉体の賭け』はこれら作品に比べて短く、かつ鬼六作品のキーワードである「人妻」、「鉄火娘」、「姉妹」などの要素がすべて織り込まれた作品ですので、映画として手がけやすいのも、繰り返し映像化された理由ではないかと思います。

前置きが長くなりましたが、今回は『肉体の賭け』のSMファン連載時(1976年11月~1978年2月号)の、前田寿按氏の挿絵をPOSERを使って再現してみようと思います。まず一枚目はサブヒロインである久美子が悪漢たちの手に落ち、パンティを無理やり引き下ろされるシーンです。001r