小説

新 花と蛇(挿絵更新分)

185.静子夫人の絶望(9)

女たちの甲高い笑い声、それに混じったすすり泣きの声、尻を平手打ちしているのか、ピシャピシャという滑稽味を帯びた音――。「さあ、到着よ」それらの音は静子夫人の牢の前に来ると移動をやめる。おずおずと顔を上げた夫人の前、鉄格子を挟んで立っていたの...
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184.静子夫人の絶望(8)

「お、お願いです。ダミヤさんは、ダミヤさんだけは許してください……彼女は、結婚したばかりなのです」「そんなこと知っちゃないわよ」銀子が嘲笑うように決めつける。「彼女のご主人のドクター・ジャン・バルーは私にとってもかけがえのない方。学問だけで...
新 花と蛇(挿絵更新分)

183.静子夫人の絶望(7)

「さすがは静子夫人だわ。短い時間であの上品な奥様たちがまるで犬みたいにおしゃぶりをするようになるまで仕込むなんて」「そうそう、村瀬宝石店夫人が田代社長のキンタマまで口に含んでなめ回し始めたのには驚いたわ」銀子と朱美はそう言ってケラケラ笑いな...
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182.静子夫人の絶望(6)

「ほらほら、奥さん。昨夜は本物の息子のケツの穴まで嘗めてやったんだろう。ただの玩具を相手に何を遠慮しているんだい」朱美が美紀夫人の肩をどんと叩くと、美紀夫人は苦しげな表情になり、張り型から口を離す。「い、いけませんわ。朱美さん。そんなに乱暴...
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181.静子夫人の絶望(5)

「これ以上辱めるも何も、文夫も小夜子ももう、落ちるところまで落ちているんだよ」銀子はそう言うとギラリと目を光らせ、朱美に「例の小夜子の挨拶状を見せてやんなよ」と声をかける。「あいよ」朱美は倉庫の奥の棚から分厚い封筒を一つ取り出すと中に入った...
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180.静子夫人の絶望(4)

「そ、そんなっ」森田の恐ろしい言葉に美紀夫人は顔色を変える。「モデルになった文夫のヌードや、反り立ったチンチンのクローズアップ写真を何枚か付けてやればかなりの売れ行きになるはずだって鬼源が言うんだ。まあ、たまにはこんなものも目先が変わって面...
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