小説

新 花と蛇(挿絵更新分)

79.酒の肴(1)

「どうしたい、多少味わえるようになったのかい」「何のこと?」「言っただろう、緊縛感だよ」「ば、馬鹿なことを言わないで」久美子はおぞましさに肩をぶるっと震わせる。銀子はそんな久美子の様子を楽しげに見ていたが、やがて縄止めを終えると、久美子の背...
新 花と蛇(挿絵更新分)

78.地下室の三人(3)

また、それは美紀や絹代がこの地獄屋敷で、小夜子や美沙江たちと無残な邂逅を果たし、その結果互いに心の傷を負うのを避けたかったためでもある。しかしながら葉桜団の銀子は、無慈悲にも昨日までの仲間であった悦子を酸鼻な私刑にかけることで、そんな久美子...
新 花と蛇(挿絵更新分)

77.地下室の三人(2)

「ああ」そう言えば自分も昨夜から一度もトイレに行っていない。そろそろ切迫した尿意が下腹部を襲い始めた頃である。「我慢出来なければ、そこへ」久美子は檻の中に置かれた洗面器を指さす。昨夜、銀子が「これが奥様たちの便器よ。三人共用だから喧嘩しない...
変身(妻物語版)

変身(23)

妻の涙がポタポタとテーブルの上に落ちます。私は何を言ったら良いか、言葉を失いました。「寂しかったから春日に抱かれたのか」「違います……あなたに、抱かれたかった」風俗にのめり込んでいる間、それまでも疎遠気味だった妻とのセックスはますます少なく...
新 花と蛇(挿絵更新分)

76.地下室の三人(1)

汚辱に満ちた珠江夫人の花電車芸がようやく終了し、いよいよ夫人が熊沢たち三人を相手に床入りするという段になって、久美子、美紀、そして絹代の三人は地下室倉庫に戻された。「この続きは明日の朝よ。せいぜい楽しみにしているのね」「三人とも明日からは大...
新 花と蛇(挿絵更新分)

75.地獄巡り(13)

珠江夫人の足元の畳の上にはバナナの皮や、切り刻まれた果物の屑が散乱している。熊沢たちの酒席の余興として、魂が砕け散るような汚辱の珍芸を強制された美夫人は、全身の力を使い果たしたかのようにハアハアと肩で大きく息づいているのだ。熊沢や銀子に強い...
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