第178話 幼い贄(8)

「は、はあっ……」
「い、いいっ……」
衆人環視の中セーラー服の上衣のみの裸で男の顔の上に跨がり、その舌先で女の微妙な箇所を嘗め上げられる――汚辱の極限とも言うべき痴態を強いられている里佳子と香奈のその部分から倒錯的な性感が沸き起こり、幼い身体を一杯に満たしていくのだ。
「東中きっての美少女二人がマンコを嘗められて嬉し泣きしているわ」
史織はケラケラと甲高い声で笑うと里佳子と香奈の背中にピシッ、ピシッと鞭を奮う。里佳子と香奈は反射的に顔をのけぞらせるが、陰裂から蟻の門渡り、そして肛門までも嘗めさすられる極限の感覚に身体は痺れ、鞭の痛みもさほど感じなくなっている。
特に金色のリングで締め上げられ、剥き出しになったクリトリスを責め立てられている里佳子の身悶えはすさまじい。しなやかな身体をぐいと反らせ、いまやみずから積極的に男の愛撫を求めるように、男の口に幼い秘奥を押し付けている姿は、日頃の清純な里佳子からは想像出来ないほどである。
香奈も美少女奴隷の先輩に煽られたように幼い半裸身をくなくなと悶えさせ、男の唇にその処女の秘唇を押し付けている。香奈のぷっくりと膨らんだクリトリスを探り当てた男が舌先でそれをつつくようにすると、香奈はあっ、あっと舌足らずな悲鳴を上げながらいっそう激しく、また淫らに踊るのだ。
はじめはためらっていた里佳子と香奈が思いがけない積極性を見せているのは、先に自分たちと同じ中学生と思われる「少女L」が健一との交わりで華々しく処女を散らしたことが大きい。奇妙な仮面で顔を覆われていたとはいえ、すでに奴隷の身分に落とされている小椋家や加藤家の女達顔負けの堂々たる演技に、里佳子と香奈は知らず知らず影響されていたのだ。
もちろん里佳子も、香奈の恥ずかしい箇所を責め立てている男が自分の父親の道夫であろうことなど気づいていないし、香奈もまた同様である。もしそれが分かったなら平静でいられるはずがない。
「しのぶ」を埋め尽くした観客たちも、このショーの筋書きを作った香織や、裏方を手伝った黒田・沢木以外は、マスクをした男たちが加藤家と小椋家の主であることに気づいていないし。先の「少女L」と健一の大胆なショーに続く、美少女奴隷2人の淫らな揃い踏みにすっかり心を奪われているのみである。

東中PTA副会長の近藤昌子と、女体盛りにされた岡部摩耶は、美樹や桑田たち東中の不良教師たちが集まるボックスで、散々になぶりものになっている。さらに素っ裸の健一が同じボックスで体育教師の村松の膝の上に乗せ上げられ、うなじに接吻されたり若々しい肉茎を荒々しくしごかれたりしている。
「どう、近藤副会長、お嬢さんと同じくらいの年頃の娘が処女を散らすのを見学している感想は?」
美樹が昌子の膨よかな乳房を揉み上げながらそんな風に尋ねる。恐怖に引きつらせた顔を慌て気味に逸らせる昌子に、美樹はさらに畳み掛ける。
「副会長のお嬢さん、瑞江っていったかしら。確か今2年生ね。私は担任していないけれどなかなか可愛い子じゃない。里佳子と一緒に私の課外授業を受けさせたいのだけれど、いかがかしら」
「や、やめて……それだけは……」
愛する娘に対してレズビアン教師の毒牙が伸ばされたことを知った昌子は慌てて首を振る。
「あら、副会長は私の指導能力に不満があるとでもおっしゃるの?」
美樹はそう言うと昌子の乳首を思い切り引っ張る。
「い、痛いっ!」
「息子の高志とあなたとの関係を、瑞江は知っているのかしら?」
「そ、それは……」
高志とのおぞましい近親相姦の関係は家族にも絶対に秘密にしてきたことである。そんなことが知れると思春期の瑞江はどのようなショックを受けるか、計り知れない。
女体盛りにされた摩耶は、羽田と成田が突き出す箸の先で敏感なクリトリスやアヌスをつつかれ、ヒッ、ヒッと悲鳴を上げている。羽田と成田は東中では無能・無気力の評がふさわしい問題教師である。PTA役員の中では小椋裕子に次いで学校に対して積極的な提言をしてきた摩耶は、彼らに対して時に歯に絹を着せぬ批判を行ってきた。
そんな摩耶が香織の策略によって女奴隷の身分に落とされ、自分たちに弄虐されるがままになっていることに、二人の教師は溜飲が下がる思いだった。
「摩耶にも娘がいたわね。沙耶っていったかしら。まだ中1だったわね」
摩耶は女体盛りにされた裸身をびくりと震わせ、恐怖に満ちた瞳を美樹に向ける。
「確か舞台の上で男の顔の上でお尻を振っている香奈と友達なんでしょう?」
摩耶は無言のままで美樹から顔を逸らす。途端に成田から箸でアヌスの入り口を突かれ、摩耶は舌足らずの悲鳴を上げる。
「香奈と沙耶の中1コンビによるレズビアンショーなんたとうかしら? 受けると思わない?」
「そりゃあいいや」
「滅多に見られるもんじゃない」
成田と羽田は口をそろえて美樹に賛同する。
「な、何てことを……」
抗議の声を上げようとする摩耶の花芯を羽田が箸で突く。
「い、痛いっ!」
摩耶が大皿の上で、魚のようにびくんと撥ねる。美樹は女郎に因果を含めるやり手のように、昌子の耳元で粘っこく囁く。
「瑞江が嫌なら高志の方を差し出す? 誠一がじっくりとホモの喜びを教えて上げるわよ。加藤健一のようにね」
「ああ……そんな……」
昌子は村松になぶられている健一に目をやる。健一は村松によって肛門と陰茎を同時に愛撫され、シクシクと少女のようにすすり泣きながら悶え抜いている。しかしながらその若々しい肉柱は隆々と屹立し、体育教師に責め立てられている美少年が知覚しているのは決して嫌悪のみではないことが分かるのだ。
脇坂たちのボックスで嬲られている長山美智恵、そして佐藤文子や中条圭子らによって責め上げられている山崎奈美も同様に、自分の娘たちが舞台上の里佳子や香奈と同じ運命を辿らされるのではないかという恐怖に、心も身体も凍らせているのだった。

達彦と道夫によって恥ずかしい女陰を嘗め上げられている里佳子と香奈は、もはや羞恥や恐怖、屈辱といった感情よりも身体を蕩かすような陶酔めいた感覚に支配され、海草のように妖しく身をくねらせている。二人の美少女は史織からなにごとか耳元に吹き込まれると、ゆっくりと身体を倒していき、男の股間に突き立ったペニスに舌を伸ばす。
清純な美少女が演じるシックスナインの痴態を目撃した観客たちは一瞬、一様に呆気に取られたような表情になるが、次ぎに盛大な拍手を里佳子と香奈に浴びせる。二人の美少女はそんな歓声に煽られたように、男たちのそれにチュッ、チュッと音を立てて接吻を注ぎ込む。
やがて史織は、両手で里佳子と香奈の首をつかんで引き上げ、二人に被せられたレースのベールをはぎとる。里佳子と香奈の美貌は、涎や涙、そして男たちの先走りの淫汁によって汚され、普段は母親譲りの知性と美貌を感じさせる表情は、色情狂めいたものへと無残に変貌している。
「腰を浮かせなさい」
里佳子と香奈が指示されるまま腰を浮かせると、史織はハイヒールのつま先で達彦と道夫の脇腹を蹴る。それが合図であったのか、二人の男は身体の向きを180度回転させ、観客席に頭を向けて仰向きの姿勢で横たわる。
「さあ、始めるのよ」
史織にどんと背中を叩かれ、里佳子と香奈は操り人形のように横たわった男に跨がる。達彦の上に腰を下ろそうとする里佳子の背中を、史織は再びどんと叩く。
「がっつくんじゃないわよ、里佳子。そんなにチンポが欲しいの?」
観客席からどっと笑いが沸き起こる。里佳子は頬を薄赤く染め、恥ずかしげに身を捩らせる。

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