小説

ニュータウンの奴隷家族 第一部

3.陥穽(2)

このまま史織を帰して良いのだろうか。確かに現在の状況を見ると達彦が史織に対して何かをしたと考えるのが妥当かもしれないが、確たる証拠がある訳ではないのだ。しかしそれを言い出すと警察を呼ぶ呼ばないの話を蒸し返すことになる。しのぶは最近読んだ新聞...
ニュータウンの奴隷家族 第一部

2.陥穽(1)

突然電話のベルが鳴った。達彦の帰りを流石に待ちくたびれたしのぶが、ダイニングテーブルでうとうとしだした時である。(達彦さん……ひょっとして事故にでもあったのかしら)しのぶは胸騒ぎを覚えながら受話器をとった。「加藤さんの奥様ですか?」受話器の...
ニュータウンの奴隷家族 第一部

1.幸福な家族

「健一、香奈、早くしなさいっ。遅刻するわよ」詰襟姿の健一と、紺のブレザーを着た香奈が廊下をバタバタと走ってくる。夫の達彦がそれに続いてゆっくりとしのぶのいる玄関に向かう。「行ってきます」2人の子供達が慌しく家を飛び出すのを見送った達彦は、靴...
お知らせ

ニュータウンの奴隷家族 第一部掲載開始

これまで「Vip Lounge」に掲載していました『ニュータウンの奴隷家族 第一部』を掲載開始します。会員サイト掲載開始時の挿絵はPoser、フィギュアは2002年にリリースされたVictoria3を使っていますが、今回、挿絵をDaz St...
新花と蛇

331 奈落の兄妹(3)

「なるほどね、泣き油とはよく言ったものね」 葉子は感心したようにそう言うと「ねえ、ちょっと私に変わってくれない」と銀子に声をかける。「いいですけど、自分の手まで痒くなりますよ」「かまわないわよ」 葉子はそう言うと山崎の股間の前に座り込み、右...
新花と蛇

330 奈落の兄妹(2)

「へえ、そうなの」「手に職をつけないと生きていけませんからね」「あなたたち、ズベ公って言っても、ずいぶん真面目なのね」 和枝が感心したようにそう言うと、朱美は「恐れ入ります」と笑う。「次はこいつだよ」 銀子は箱から赤い蝋燭を二本取り出すとマ...
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