小説

新 花と蛇(挿絵更新分)

173.敗北の兄妹(13)

「さあ、景気よく立ち小便をして蝋燭の火を消すんだ」「そ、そんな……」あまりにも羞かしい銀子の命令に、久美子は気が遠くなるような思いになる。蝋燭を立てられた洗面器を前にして硬直した身体をブルブル震わせている久美子を、男たちはさも楽しそうに眺め...
新 花と蛇(挿絵更新分)

172.敗北の兄妹(12)

「今だって黙って気をやったでしょう。いく時にはいくって言わないと、見ているお客様が分からないでしょう」「そうよ、あんたはだいたい色気が足らないのよ。他の二人はちゃんといく、って言えたわよ」「ご、ごめんなさい……」銀子と朱美に交互に耳を引っ張...
新 花と蛇(挿絵更新分)

171.敗北の兄妹(11)

「ああ……き、絹代さん、久美子さん……美紀はとても不思議な気持ち……あなたたちはどうなの」「美紀様……き、絹代も同じですわ」「わ、私も……」淫らな演技を続ける三人の美女たちは次第に必死になってきたように、そんな言葉まで掛け合う。「お互いに声...
新 花と蛇(挿絵更新分)

170.敗北の兄妹(10)

「な、何をするのっ! 獣っ!」ダミヤは抵抗するが、さすがに男二人の手にかかってはかなわない。その奇妙な猿轡を噛まされ、言葉を封じられていくのだ。「ぐっ……ぐうっ……」もはや獣の呻きのような声しか上げることが出来なくなったダミヤの肌の上に川田...
新 花と蛇(挿絵更新分)

169.敗北の兄妹(9)

「もう四十過ぎの大年増の身体だけれど……まだまだ魅力的だとは思わない? と、殿方の目でご覧になって、どう思われるかしら。ねえ、おっしゃって……」美紀は山崎の目をじっと見つめ、そんな言葉を吐きながら成熟した裸身をゆっくりとくねらせる。「ねえ、...
新 花と蛇(挿絵更新分)

168.敗北の兄妹(8)

「みっともなく騒ぐんやない。もう納得したことやろ」義子は苛々した声を上げると、必死で肢を閉じて鈴縄の侵入を拒もうとしている絹代夫人の太腿をピシャリと叩く。「お兄ちゃんの前で鈴縄踊りをさせられるなんて照れ臭いっていうの? そんな感情を持ってい...
PAGE TOP