第16話 しのぶ浣腸責め(1)

「だからいったでしょ、私たちがやっていることは人助けみたいなものよ。このままじゃあ刺激が少なくて面白くないわ」
 香織は床の上に、しのぶのコーラルピンクの携帯電話が転がっているのを見つけ、拾い上げる。
「何件か着信があるわね……ほんの15分前にもあるわ……香奈……ふん、娘からね」
 香織はそう呟くと、電話のボタンを操作する。
「何をしているんだい」
「亭主は出張だっていうからつい油断していたんだけど、そういえばしのぶが家に帰らないことを連絡していなかったわ──あ、もしもし」
 しのぶの娘の香奈が電話に出たらしい。黒田と本格的な結合を開始したしのぶは、香織の行動もまったく目に入らないのか、放心没我といった態であっ、あっと切なげな喘ぎ声を上げている。
「いえ、お母さんじゃないわ、私、世良香織と申します……いえ、こちらこそお母さんにはいつもお世話になっていますわ」
 香奈は中学1年の女の子としてはよほどしっかりした喋り方をするのか、香織の受け答えもまるで大人を相手にしているようだ。
「そうなの……そういうわけで、今晩はこちらにお泊めしますから。いえ……もうお休みになっているので話せないのよ。それじゃあ、失礼しますわ」
 香織は携帯電話をきると、くすくすと小声で笑う。
「母をよろしくお願いします、だって。可愛いわね」
「その母は色惚け状態で不倫の真っ最中。これから思い切りきつい浣腸責めも受けなきゃならないていうのにな」
 沢木も口元をゆがめ、香織と笑いあう。
「いずれは娘と並べて浣腸責めにかけてやるのも愉快じゃない?」
「なるほど……」
 沢木は顎に手をかけて小首を傾げる。
「……確かにそんな楽しみ方もありますね。よし、さっきの話、面白そうだ。僕も乗りますよ」
「おッ……おおうッ」
 ベッドの上では黒田としのぶが本格的に絡み合い出している。後背位で黒田としっかりつながりあったしのぶは長い黒髪を振り乱し、切羽詰ったような声をあげながら全身を揺り動かしている。
「ああっ、く、黒田さんっ」
「しのぶっ」
「まったく仲の良いことで」
 沢木は再びデジタルカメラを構え、まるで恋人同士か夫婦のように自然に睦み合っているしのぶと黒田の痴態をしっかりと記録していく。
「あ、あああっ」
「おおっ」
 やがて黒田が放出すると同時にしのぶが激しく裸身を痙攣させる。同時に達した事を確認しあったしのぶと黒田は、余韻を楽しむように熱い接吻を交し合うのだ。

「も、もう……帰してください」
 沢木と香織は放心状態にあるしのぶを抱え起こすと、素っ裸のまま両腕を後ろ手に軽く縛り上げ、浴室に連れ込んだ。
 黒田はさすがに疲れたのか、しのぶとの行為が終わるとそのままぐったりとベッドに横たわり、うたたねをしている。
 しのぶは暫くの間とろんとした表情で沢木と香織のされるがままになっていたが、媚薬の効果も薄れて徐々に自意識を取り戻し出したのか、なよなよとした抵抗を見せる。
「何を言っているのよ、あんなに楽しそうに黒田さんとお尻を振りあっていた癖に」
 香織はむっちりと肉の実ったしのぶの双臀をぴしゃりと平手打ちすると、手首を縛った縄尻を蛇口にしっかりと固定する。
「服が濡れるから、私たちも裸になっちゃいましょう」
「そうだな」
 香織と沢木は服を脱ぎ捨て、しのぶと同様素っ裸になる。
「まず、ここんところを良く洗わないとね」
「あっ……」
 香織がしのぶの股間に手を伸ばすと、しのぶは小さな悲鳴を上げて両腿をすぼめる。
「許して……」
「そんな風にしていちゃあ洗えないでしょう。しっかりお股を広げるのよ」
 香織が再びしのぶの尻を叩く。
「そんな……自分でしますから」
「ブツブツいわないで脚を広げなさい」
 しのぶは諦めたように香織に指示されるまま、ゆっくりと両肢を開いていく。濃い目の繊毛はべっとりと濡れており、ところどころ白いものがこびりついている。
 濃赤色の小陰唇はぷっくりと充血を見せながら陰裂からはっきり顔を出しており、ルビー色の陰核もそれと競うように包皮を弾けさせて頭を出している。
「淫乱女の正体がはっきり見えた、って感じね」
 香織と沢木はそんなしのぶの醜悪なまでに乱れた秘部を指差し、笑いあっている。
「どれどれ、中はどんな風かしら」
「あっ」
 香織がしのぶの花唇に指をかけてぐいと押し開く。すると黒田が放出した白濁がどろりと溢れ出て、内腿を伝って流れ落ちる。
「あーあ、きっちり中出しされちゃって……」
 沢木がからかうと、しのぶはたまらず小さな嗚咽の声をあげ始めるのだ。
「とにかくこのままじゃどうしようもないや。一度綺麗に洗ってあげますよ」
 沢木はシャワーの取っ手を外すと、蛇口をひねる。ノズルから勢い良くお湯がほとばしり、タイルの床を叩く。
 沢木がシャワーをしのぶの双臀に向けると、湯が熱かったのかしのぶは「あっ、あっ」と声をあげ、豊満な尻をブルッと震わせる。
 しのぶの裸身にざっと湯をかけ終ると沢木はボディソープを掌に取り、泡立てる。
「ここんところは特に念入りに洗わないとね」
「嫌……」
 沢木がしのぶの股間に手をくぐらせ、洗い始める。繊毛を掌でかき分けるようにしながら丹念に洗う沢木から顔をそらすように、シクシクとすすり泣きながらしのぶは眉をしかめて羞恥と屈辱をじっと耐えている。
「鴉の濡れ羽色っていうのかな、しのぶ夫人のここは実にいい色をしているね」
「……」
「ときどきご主人とも一緒にお風呂に入って、お互いにあそこを洗いっこしているのかい」
 そんなことをいってからかいながら、沢木が偶然のように指先をしのぶの肉襞の奥に滑らせる。
「ひっ」
「このままじゃあ気持ちが悪いだろう。奥の方まで綺麗に洗ってあげるよ」
 沢木はしのぶの陰裂を指で広げるようにしながら、指先を使って丹念に洗い上げる。
「や、やめて……嫌よ」
 しのぶは抵抗しようとするのだが、いまだ薬の効果が抜けないのか、それとも黒田との荒淫のせいか、体に全く力が入らない。
 襞の一本一本まで磨き上げるような淫靡な指使いに、しのぶのすすり泣きの声が徐々に甘い響きを帯び始める。
「だんだん声色が変わってきたね、しのぶ夫人。いつもこうやってお風呂で一人遊びをしているんじゃないか?」

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