小説

新 花と蛇(挿絵更新分)

155.一網打尽(3)

「すると、今度も捨太郎のお手柄って訳か」ウィスキーの水割りのグラスを手にした田代が川田に訊ねる。「へい。奴がいつの間にか工場から抜け出して、門の外で隠れていたらしいんで。それから山崎の車が門の外に出たところに前に飛び出して、身体をぶつけて無...
新 花と蛇(挿絵更新分)

154.一網打尽(2)

久美子は知らなかったがストックホルム症候群という言葉がある。誘拐・監禁されている被害者が、犯人に対して次第に同調して行くというものである。かつて新聞王で知られたハースト財閥の令嬢、パトリシア・ハーストが過激派に誘拐されて、後に自ら犯人のグル...
新 花と蛇(挿絵更新分)

153.一網打尽(1)

田代屋敷から車で30分あまり西に走ったY県との県境、国道から二筋折れたところに数年前から放棄された自動車修理工場があった。工場は懇意にしている金融業者の抵当に入っていたのを田代が一時的に借りたものである。その工場の門の前に下着姿の久美子がぽ...
新 花と蛇(挿絵更新分)

152.懊悩の限界(14)

「そのままで金の鈴を滑らせて、奥様のマンコに飲み込ませるんだ」朱美が淫靡な声音で美津子の耳元に囁く。美津子はそんな朱美の声に操られるように指先で金の鈴を摘まみ、位置を調整するようにする。美津子が鈴を動かすと、美紀夫人の女の箇所はそれを待ち受...
新 花と蛇(挿絵更新分)

151.懊悩の限界(13)

「だけどまあ義子の言う通りだよ。ここにいる小夜子も文夫も、京子も、それに静子夫人や珠江夫人も後ろの穴は立派に使えるようになっているのさ。奥様と一緒に捕まった絹代夫人や久美子に対しても、そこんところの調教は始まっているんだよ。二日後、岩崎親分...
新 花と蛇(挿絵更新分)

150.懊悩の限界(12)

「そ、そんなことをさせられては私、い、生きていることは出来ませんわ」美紀夫人が朱美の恐ろしい言葉に顔を真っ青にして震え始めると、義子が「おおげさなことを言うんやないで」と笑う。「小夜子なんか大勢の客の前で静子夫人とレズビアンの契りを結んだだ...
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