第58話 駅前の晒し者(1)

浴室はこの広さのマンションとしてはかなり大きめに作られている。中に追い込まれた里佳子は腰を落とし、双臀をブルブル痙攣させるように便意を耐えている。
「お、おトイレへ……おトイレへ」
里佳子は譫言のように哀願の言葉を吐き続けるが、便意は限界に達し、実際、許されてもこれからトイレへ行くまでとてももちそうにない。それを承知している美樹は余裕の笑みを浮かべて洗面器を取り上げ、へっぴり腰の里佳子の尻の下へ差し入れる。
「これはもう里佳子専用のおまるにするしかないわね」
そう言って美樹は苦笑し、誠一の方を見る。
「学校一の美少女がなんてみっともない格好をしているの。恥ずかしいとは思わないの」
美樹はさも楽しげにケラケラ笑いながら、里佳子の尻をピシャリとひっぱたく。
「しっかり撮っていてね」
誠一は無言で頷き、デジタルビデオを里佳子の裸の尻に向ける。
それでもしばらく里佳子はブルブル裸身を震わせながら便意に耐えていたが、ついに限界に達したのかぴたりと身体を静止させる。
「もう我慢出来ないのね」
美樹が意地悪く尋ねると、腹部の絞るような鈍痛に身をよじらせながらもはっきりと頷く。
「里佳子にウンチをさせてください、というのよ」
「りっ、里佳子にウンチを、さ、させてください」
里佳子は美樹に囁かれた屈辱的な科白を、催眠術にかかったように繰り返す。
「あっ、ああっ。こんなところで……」
里佳子は悲鳴に似た声を上げ、ついに屈服する。どっとばかりに放出されたものが洗面器を叩く。2人の見物人の哄笑を浴びながら15歳の美少女は、ああっ、ああっという悲痛な泣き声とともに、洗面器の中に汚辱の印を盛り上げていくのだった。

その日の夜、結局里佳子は美樹のマンションに泊まることを約束させられ、一晩中美樹による弄虐に身を任せることになった。
レズビアン特有の果てしない愛撫に15歳の美少女は幼い裸身を悶えさせながら幾度となく絶頂を極め、その痴態は誠一によって余すところなくビデオとカメラに収録された。
それだけでなく里佳子は、美樹が休憩を取る間はゲイの美青年によって肛門調教まで施されたのだ。里佳子の腸が空っぽになるまで何度も浣腸が繰り返され、美樹と誠一の見ている前で排泄を強いられた美少女の矜持はズタズタに引き裂かれた。
柔軟性を帯びるように至った美少女の菊蕾に怪しげな潤滑クリームが塗り込まれ、肛門拡張用の筒具が装填される。その部分の激しい痛みに里佳子が悲鳴を上げると誠一は責めを中断し、赤く腫れた幼い肛門に再びクリームを塗り込んで行く。
「あ、ああっ。も、もうっ、お尻を苛めるのは許してっ」
里佳子が肛門責めの辛さに悲鳴を上げると、再び美樹による、新鮮な果汁を最後の一滴まで搾り尽くすようなレズ責めに切り替えられる。
美樹と誠一が交互に繰り返す里佳子に対する執拗な責めは偶然にもその前夜、母親の裕子に対して黒田と沢木が施した責めと非常に似ていた。美しい母と娘はわずか一日の時間差を置いて、場所もそう離れていない沢木のマンションと美樹のマンションで、苛酷な肛門拡張の責めに美麗な裸身をのたうたせたのだ。
そうやって日曜の朝まで2人の同性愛者による飽くことのない責めに悶え抜いた里佳子は完全な屈服と従順さを示し、美樹の軍門に下った。
「里佳子は、里佳子は今後、小塚美樹先生の可愛いレ、レズペットになることを誓いますっ」
全裸のままカーペットに額を擦り付けるようにしながら汚辱の誓いの言葉を吐く里佳子。美少女の屈辱の姿を誠一の非情なビデオとカメラがしっかりと記録していく。美樹は里佳子のそんな姿を見下ろしながら、ついに念願の叶った悦びに酔いしれているのだった。

「スナックかおりです。よろしくお願いします」
里佳子が美樹のマンションからようやく解放された日曜の昼下がり、A駅前の広場で加藤しのぶと小椋裕子は「かおり」の宣伝用ティッシュを配らされていた。
サラ金やパチンコ屋と違い、「かおり」は主として常連客を相手にした小さなスナックである。ティッシュ配りによる宣伝など本来はほとんど意味はない。香織の狙いは現在しのぶと裕子が強制されている姿にあった。
なんと2人の美夫人が身にまとっているのは扇情的なバニーガールの衣装だった。サイズが合っていないのか豊満な乳房は半ば以上顔を出し、Vゾーンは深く切れ込み、近くから見ると剃毛されて青々とした肌まで覗いているのがわかる。
昨夜「かおり」で裕子の剃毛ショーが演じられ、しのぶに続き裕子の下半身も童女のような趣を見せることとなったのである。裕子から剃り取られた陰毛はその場の満員の客たちに分けられ、あっと言う間になくなったことは言うまでもない。
衣装は後ろから見るとまるでTバックの水着のように股間に食い込み、逞しいばかりに張り出した美熟女の2対のヒップはほぼその全貌を露わにしているのだ。
都心の繁華街で若い娘が行っているのならともかく、大型ニュータウンがあるベッドタウンの駅前で、少なくとも30代になろうかという熟女2人がこのような露出の多い格好をしているのはさすがに人目を引く。行き交う人は老若男女を問わず足を止めて、2人の身体に好奇の目を向けていく。
しのぶと裕子は顔から火が出るような羞恥と、いつ知り合いに見られるかという恐怖を知覚しながら、ぎこちない笑みを浮かべて通行人にティッシュを配る。おぞましいものを見たかのように2人を大きく避けて歩く子供連れの若い母親や、軽蔑の目を向けながら聞こえよがしの嘲りの声を浴びせる女子高生のグループ。一方、男たちの多くはニヤニヤと卑猥な笑みを浮かべながら、露になった胸元をわざと覗き込むようなポーズをとり、ティッシュを受け取って行く。
「お、お願いします」
時々媚びるようにぎこちなくプリプリと人妻らしい豊満な尻を振らされるのも香織の命令によるものである。
(ああ……恥ずかしいわ。こんな格好……)
(もし、知、知っている人に見られたらいったいどうすればいいの……)
香織からこのような扇情的な姿でのティッシュ配りの命令を受けたとき、しのぶと裕子はもちろん激しく抵抗した。しかし拒否すれば彼女たちの息子や娘に、2人が「かおり」で繰り広げた淫猥な演技、トップレスでのジョギング、そして自治会の集会場前での全裸オナニーなどの破廉恥な行為を映した写真やビデオを送り付けると脅され、泣く泣く承諾したのである。
カラーのウィッグをつけることだけは許してもらったため、濃いメイクをしたらちょっと見では分からなくなったものの、しのぶや裕子を良く知る人が近くから見れば気が付いてしまうだろう。
日曜の昼ということで、駅前には家族連れの姿も多い。しのぶと裕子はいつ知り合いに恥ずかしい姿を目撃されるかと気が気ではない。
(あ……)
裕子の視界の隅に自治会の副会長で婦人会会長、佐藤文子の姿が映った。
佐藤家はもともとこの辺りにまとまった土地をもつ農家であったが、Aニュータウンの開発によりその大部分を売却、得た大金を元手に3つの賃貸マンションを建設し、家賃収入で暮らしている。裕子は知らなかったが小塚美樹の入居しているマンションはそのうちの一つである。
裕子は2年前まで自治会の副会長を務めており、後任の文子にその役を引き継いだのだが、引き継ぎにあたって文子の無責任さとやる気のなさに散々悩まされた記憶がある。

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