「そ、そんなことしなくたって」
「大丈夫だっていいたいのかい? 確かにさっき義子にほぐされたせいか、随分柔らかくなっているようだがな」
そう言って笑いながら川田は久美子の菊蕾をマッサージし続ける。そんな川田の責めに呼吸を合わせるかのように義子とマリが再び羽帚を取り、久美子の裸身のあちこちをくすぐり始める。
「ああっ、い、嫌っ、し、しないでっ!」
三人掛かりで責められて狼狽える久美子の姿に、野卑な男女はどっと笑い声を上げる。
久美子の隣では、やはりベッドの上に乗せ上げられて大股開きのあられもない姿をさらしている美紀が、津村によって菊花を粘っこくほぐされ、「ああっ、ああっ」と舌足らずな悲鳴を上げている。
「どうです、奥さん――いや、お義母さん、ここをこうされるのも悪い気持ちじゃあないでしょう」
「い、嫌っ、嫌ですっ。も、もうやめなさいっ」
美紀は必死で気力を振り絞り、津村に叱咤するような声を浴びせる。しかし久美子同様、上半身を銀子と朱美によって責め立てられ、その抵抗心も呆気なく崩れ去って行くのだ。
「ああっ、大塚さんっ、そ、そこをそんな風にするのはやめてくださいっ」
美紀と反対側のベッドでは絹代が大塚順子によっていまだ未開発の肛門をほぐされ、狼狽の悲鳴を上げている。そしてやはり絹代の上半身は、以前の女中である友子と直江によって責められている。
先程絹代が友子と直江、そして大塚順子によって味合わされた快感は、絹代がこれまでの人生で経験しなかったほどの強烈なものだった。絹代の夫である千原流華道家元、千原元康は生まれつき病弱であり、絹代と結婚してからも夫婦生活において男らしい主導権を発揮するということは殆どなかった。
いや、そればかりか美沙江が生まれてからは、雄としての自分の役割は終わったと言わんばかりに、絹代と肌を合わせることも殆どなくなっていたのである。
その結果、性の悦びを知ることなく齢を重ねてきた絹代にとって、さきほどかつての女中たちである友子と直江によって体験させられためくるめくような快感は、生まれて初めてのものだった。
そのあまりの強烈さに絹代はすっかり幻惑され、今再び友子と直江、そしてその背後で糸を引く大塚順子によって淫らな愛撫を施されるうちに、自分の身体が自分のものではなくなったような感覚に陥りつつあった。
「どう、奥様。ここをこうやって可愛がられるのも案外おつな気分がするものでしょう?」
「い、嫌ですっ。もう、もうやめて下さいっ」
「あら、そんなことを言いながら、前の方からおつゆがだらだらと滴り落ちて来たわよ」
順子は笑いながら、片手で絹代の肉襞をそっとかき分けるようにする。すると新鮮な魚肉を思わせる絹代のその花襞の間から、キラキラ光る露がツーッと伝わり落ちるのだ。
「まあ、奥様のここのところ、まるで処女のような奇麗なピンク色をしているわ。あんな大きな娘さんがいるなんて、信じられないほどだわ」
順子はそう言うと友子と直江と、顔を見合わせて笑い合う。
「今までほとんどお使いになったことがないのかしら。どうなの、奥様」
順子は絹代の花襞を指先でなぞるようにしながら尋ねる。絹代はもはやそんな順子のからかいに反発する気力もなく、顔を反らせながらシクシクとすすり泣くのみだった。
「それにしても母と娘ってここのつくりも似るものかしら。襞の形やクリトリスの大きさまで、そっくりだわ」
「どれどれ、ほんまにそんなに似てまっか」
順子がそう言うと友子と直江が責めの手を止めて身を乗り出してくる。
「あんたたち、さっき散々見たでしょう。気が付かなかったの?」
「さっきは勝負に気を取られてそれどころやなかったんですわ」
友子はそう言いながら順子によって開帳させられている絹代の股間に顔を寄せるようにする。
「わあ、確かに大塚先生の言う通りや。色といい、形といい、娘の美沙江そっくりや」
「それを言うなら、美沙江が母親に似たんやろ」
「どっちでもええやないか」
そんなことを言い合いながら友子と直江は交互に絹代のその部分をのぞき込む。女の羞恥の箇所を娘のものと比べて論評されるという言語に絶する辱めを受けながらも、絹代のその処女のように新鮮な箇所は次第に不思議なほど熱を持ち始めるのだった。
絹代と反対側のベッドでは美紀が、菊花に津村義雄の指先を深々と受け入れながら、銀子と朱美によって豊満な乳房を揉みしだかれたり、うなじや腹部に接吻を受けながら激しいすすり泣きの声を上げている。
「どうです、お義母さん。だいぶ感じるようになりましたか」
「そ、そんな……き、気持ちが悪いだけですわっ。もう、もうやめてっ」
「そんなはずはないでしょう。小夜子なんか、ここをこんな風にされるとお核をヒクヒクさせながら悦びますよ」
「そんな、そんなはずがありませんっ。娘を侮辱するのは許しませんわっ」
「まったく、気の強いお義母さんだ。これからの付き合いが思いやられますね」
津村がわざとらしくそうため息をつき、ホームバーの男女の笑いを誘う。美紀の菊花を粘っこく責め立てていた津村は、小さく口を開いた陰裂の狭間から勃起し花芯がすっかり包皮を弾かせて、ルビー色の生々しい肉芽を見せていることに気づく。
「そんなことを言っているうちに、クリトリスが勃起して来たじゃないですか、お義母さん」
「あ、ああっ!」
津村がその部分を軽く指で摘まむと、美紀は傷ついた獣のような絶叫を上げて、ベッドの上で裸身を激しく悶えさせる。
「おやおや、お義母さんも小夜子と一緒でそこのところが泣き所でしたか」
津村が嵩にかかって美紀のその敏感な箇所を責め立てると、美紀はまるで女の魂そのものをつかみ出されたような激烈な感覚に悲鳴を上げる。
「つ、津村さんっ、そ、そこは駄目っ! し、しないでっ!」
そう言って裸身をのたうたせる美紀だったが、その秘奥からは濃厚な果汁が堰を切ったようにあふれ出し、ベッドをしとどに濡らしていくのだった。
「そんなに感じるのですか。これは驚いた。それなら浣腸の前にここのところをじっくりいたぶってあげますよ」
ねえ、社長、いいでしょう、と津村は田代を振り返り、同意を得ようとする。
「浣腸の前に豆責めにかけるって訳か。どう思う? 鬼源」
田代は傍の鬼源の顔を見る。
「面白いんじゃないですか。どうせなら三人一緒に豆吊り責めにかけてやりましょう」
「豆吊り責め? そりゃいったい何だい?」
「一度京子がイタリア式の調教を嫌がった時に、ズベ公たちの言う洗濯挟みの仕置きにかけてやったことがあるんですが、豆吊り責めってのはそれを糸を使ってやるもんでさ」
そう鬼源が説明しても、田代と森田は訳が分からないという顔付きをしている。
「これにかけられたらどんな気が強い女でも、すっかり素直になりますぜ。手っ取り早く女を仕込むには持って来いの責めでさあ」
「鬼源がそこまで言うのならやってみようじゃないか。どうだ、親分」
「あっしに異論はありません」
田代の言葉に森田が頷くと、鬼源は早速竹田たちチンピラに指示を飛ばしながら、責めの用意を始める。久美子たち三人の美女の股間の上方に新たな滑車が取り付けられ、テグスのような細い糸が垂らされる。
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